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出版ニュース

120年にわたる日本女性文学全集発刊

[掲載]2007年09月16日

 近代以来120年の女性作家による文学を集成した『[新編]日本女性文学全集』(全12巻)の刊行が始まった。女流文学に的を絞った集成は従来もあったが、[新編]には、70年代以降成熟を深めたフェミニズム批評・ジェンダー批評の成果を映しているのが特徴で、各巻とも女性の文学研究者が責任編集し、解説をつける。

 8月に出た第1巻は、近代日本の女性文学の黎明期(れいめいき)。樋口一葉の先輩格に当たる三宅花圃・中島湘煙・木村曙・若松賤子・清水紫琴の5人を収録する。こうした名前が登場するのも珍しい。編集の渡邊澄子・大東文化大名誉教授は、男性によって書かれてきた従来の文学史では明治期に登場する女性作家は「樋口一葉と与謝野晶子のみ」とし、異議を唱えて新しい評価軸を持ち込む。

 次の第2巻には、樋口一葉や管野須賀子らを収録。全体の監修は岩淵宏子・長谷川啓。第2巻以降、原則として隔月刊を予定している。ソフトカバーで各巻5250円。問い合わせは出版元の菁柿堂(せいしどう)(03・5226・1161)へ。

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