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ブラッドベリ新作『さよなら僕の夏』は50年ぶりの続編

2007年10月07日

■「たんぽぽのお酒」、50年ぶり続編

 今年87歳になる作家レイ・ブラッドベリの最新刊は、ファンタジーの名作『たんぽぽのお酒』から約50年ぶりとなる続編だ。タイトルは『さよなら僕の夏』。『たんぽぽ』と同じ北山克彦訳で、晶文社から刊行された。『華氏451度』『火星年代記』などの作品で知られる「SFの詩人」が、半世紀をへて夏の思い出をよみがえらせた。

写真「さよなら僕の夏」

 『たんぽぽのお酒』は、ブラッドベリの生まれ故郷、アメリカ・イリノイ州を舞台に、12歳の少年ダグラス・スポールディングが家族や友人、町の人々と過ごす夏の日を幻想的に描いた。原書は1957年に出版、71年に邦訳されて、累計69刷・17万4500部というロングセラーだ。

 続編はその1年後の物語。ダグラスは仲間の子どもを集めて、町の老人たちに戦いを挑む。少年はもちろん、おじいさんたちも生き生きと活躍する。原書は昨年、発売された。

 あとがきでブラッドベリは、ひとつの物語として50年前に書いていたが、あまりの長さに、出版社から「最初の9万語を小説として出して、第2部は準備ができたと思うときまでとっておいたら」と言われた、と経緯を明かす。

 訳者の北山さんは、ブラッドベリには未発表の短編がまだたくさんあると聞いてはいたが、続編が出たというニュースに驚いたという。

 「今までの人生の決算をする気持ちなのかな、と思いました。彼らしい趣を残しながら、続編では物語性豊かになっている。おじいさんになっても、子どもの心を忘れない。前作では僕も若かったし、時代も変わった。今、どんなふうに受け止められるのか、楽しみです」

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