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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>出版ニュース> 記事 出版ニュース 全共闘の内部、克明に モノクロ140点、写真集刊行2007年10月23日 60年代末、大学や社会に異議を申し立てる学生らによる「全共闘」運動が全国に広がった。その象徴ともいえる東大の運動を追った写真集「東大全共闘1968―1969」(新潮社)が先週刊行された。「闘争を内部から撮影した唯一の写真家」とされる渡辺眸さんのモノクロ写真約140点を収め、元代表の山本義隆さんが長文の解説を寄せている。
東大では68年7月に全共闘が結成され、10月に全学部が無期限ストへ。渡辺さんは友人を通じて山本さんを知り、東大に足を運ぶようになる。安田講堂など主な建物は全共闘が封鎖していたが、渡辺さんは、山本さんが白布に「全共闘」と手書きしてくれた腕章をつけてバリケードを越えた。 「内側は騒然としていたが、闘うための生活空間。非日常が日常になっていた」と渡辺さん。議論をし、ガリ版でビラを作る一方で、漫画に熱中し、長いすで眠る若者の姿にレンズを向けた。「連帯を求めて孤立を恐れず」という落書きは渡辺さんの写真で広く知られたといわれる。 撮影したフィルムは約120本。69年に一部を共著として発表したが、今回初めて1冊にまとめた。 山本さんは現在予備校講師のかたわら、科学史を研究。全共闘に関してメディアで語ることはまれだ。 寄稿は400字の原稿用紙約30枚。東大紛争を発端からたどり、「バリケード戦は……学問と大学の批判へと高められてゆく過程」と述べる。今回の写真集は、当時のビラなどを山本さんらが編集した「東大闘争資料集」(92年)などとともに「私たちの残すことのできた東大闘争アーカイブ」と位置づけている。 渡辺さんの個展「全共闘の季節」も30日まで東京・銀座で開催中。11月8〜13日に大阪・梅田で。会場はともにニコンサロン(事務局03・3769・7953)。
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