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ネット・携帯におされる雑誌 総合・映画誌…相次ぐ休刊

2008年9月2日

 講談社は1日、総合誌「月刊現代」と他の2誌の休刊を発表した。集英社も映画誌「ロードショー」の休刊を発表。マガジンハウスの若い女性向けの雑誌「BOAO(ボアオ)」、世界文化社の40代女性向けファッション誌「GRACE」の休刊も明らかになった。

 「月刊現代」は12月1日発売号で休刊になる。66年12月の創刊で、部数は約8万2千部。講談社によると、春先から見直し作業を続けてきた。「社にとって大事な背骨の部分だったが、雑誌のビジネスモデルが厳しくなってきている中、例外扱いできなくなった」という。

 このほか休刊になるのは、97年5月創刊のクロスワードパズル誌「クロスワードin」と、99年6月創刊のコミック誌「マガジンZ」。いずれも収支が軌道に乗らなかったという。

 72年創刊の「ロードショー」は、11月21日発行の1月号で休刊になる。80年代には約35万部だった部数は約5万部まで減っていた。集英社は「ネットやモバイルの比重の高まりで、部数、広告収入ともに減少の一途だった」。

 「BOAO」は04年9月の創刊。部数は約7万部で、11月7日発売の12月号を最後に休刊する。マガジンハウスは「ファッション業界全体が落ち込む中で、広告がつながらなかった」という。

 「GRACE」は07年3月の創刊で、部数は約5万6千部。やはり11月7日発売の12月号で休刊する。世界文化社は来年秋には「再創刊」の予定という。「競合する他誌との違いを鮮明にするための準備期間」としている。

 出版業界に詳しい出版ニュース社の清田義昭代表は「ネットや携帯、テレビの雑誌化で、ファッションや食べ物情報から政治、社会問題まで、雑誌は紙面も広告も厳しい。今は転換期で、今後も休廃刊は増えるだろう。各出版社にとって生き残りをかけた背に腹は代えられない選択だ。ただ、雑誌は書籍・活字文化への動機付けとして重要。カタログ情報ではなく、物事の本質に迫り、知的好奇心に訴える作り方で存在理由を示すべきだ」と話している。

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