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「翻訳ミステリー大賞」創設 翻訳者有志で

2009年10月21日

 翻訳者らによる手作りの文学賞「翻訳ミステリー大賞」が、このほど創設された。書店員が選考する本屋大賞が「日本の小説」だけが対象なのに対抗しつつ、翻訳本の販売促進につなげたいという。

 「なぜ本屋大賞は翻訳ミステリーが対象外なのか」。翻訳ミステリー大賞の発起人になった翻訳家の田口俊樹さんは、創設のきっかけをそう話す。最近は翻訳が売れず、翻訳者も苦しい。田口さんは「シャーロック・ホームズに負けず劣らずの名探偵がいる。本を手にとるきっかけにしてほしい」と力を込める。

 ライバルは本屋大賞だが、書店員によるアンケート方式という選考方法などはまねた。08年12月〜09年11月刊行の翻訳ミステリーから、約350人の翻訳者が優秀作に投票。まず上位5作を選考し、そこから再び投票で大賞を選ぶ。賞品は本屋大賞と同じ図書券で、受賞作の翻訳者に5万円分を贈る。運営は、翻訳者らによるボランティアだ。

 賞と並行して、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」というホームページも運用する。賞の選考過程を公開するほか、書評家の杉江松恋さんらが長行の書評などを載せている。

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