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映画「美女と野獣」、大岡昇平の字幕原稿見つかる

2009年10月29日

写真大岡昇平が執筆した「美女と野獣」の字幕原稿

写真大岡昇平

 生誕100年を迎えた作家の大岡昇平(1909〜88)が書いた、フランス映画「美女と野獣」(46年)の日本語字幕の原稿が見つかった。タイプ打ちで58ページ。全文残っていた。

 大岡は、同作が日本で封切られた48年当時、洋画輸入会社のフランス映画輸出組合日本事務所(後に新外映)に文芸部長として勤務していた。スタンダール研究で知られる語学力を生かし、フランス映画の字幕翻訳や宣伝媒体向けの文章を書いていたといわれる。フィリピンから復員して、出世作となった小説「俘虜記」を発表した頃に当たる。

 この原稿は、同事務所関係者が東京国立近代美術館フィルムセンターに寄贈した資料の中にあった。当時の字幕付きプリントが残っておらず、今回の原稿がそのまま使われたかどうかは不明だが、大岡の字幕で封切られたとされる。「美女と野獣」はジャン・コクトー監督、ジャン・マレー主演。ディズニー・アニメにもなった。

 原稿は来年1月から開かれる同フィルムセンターの展覧会「戦後フランス映画ポスターの世界」で公開される。(石飛徳樹)

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