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おはなしのくに

旅する絵本 「だるまちゃんとかみなりちゃん」 黛まどかさん

2008年01月31日

 俳人の黛まどかさんは、世界を旅することが多い。北スペインのサンティアゴ巡礼道約900キロを、徒歩で歩き通したこともある。

写真黛(まゆずみ)まどかさん

 「遠いものにあこがれます。砂漠に立つと、その果てを思ってしまう。故郷が湯河原で、小さい頃から山や海の向こうには何があるのと」

 「果てを見てみたい」という好奇心を満たした絵本が、幼い頃読んだ『だるまちゃんとかみなりちゃん』(加古里子(かこさとし)作・絵、福音館書店・780円)。だるまちゃんは、空から落ちてきた雷の子どもを助けて、雷の国に招かれる。

 「わくわくしましたね。青空の上の世界を知った感じ」

 雷の国では、人も建物も食卓も2本のツノがある。

 「それで異国ではすべてが違うんだ、とわかる。お正月に行ったエジプトの遺跡も、すべて巨大な石の建造物。木と紙の日本から見たら、かみなりちゃんの世界に行ったみたい」

 次は中国の湖を訪れたい。

 「芭蕉や蕪村も李白など中国の湖水詩人が詠んだ風景にあこがれて俳句を作っています。漢詩と俳句に思いをはせながら、湖にたたずむような旅ができたら」

 (フリーライター・中島久美子/撮影・和田久士)

    ◇

 まゆずみ・まどか 神奈川県生まれ。俳人杉田久女の評伝に感銘を受け、俳句の道へ。94年「B面の夏」で角川俳句賞奨励賞、02年『京都の恋』で山本健吉文学賞。05年から「日本再発見塾」呼びかけ人代表。著書多数。

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