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書評 記事一覧

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伊勢神宮―魅惑の日本建築 [著]井上章一

 伊勢神宮は、その簡素な白木の建物と、式年遷宮(20年ごとに造り替える)で知られている。しかし、これをたんに建築としてだけ見ることはできない。伊勢神宮は明治以後国家神道の中心となっ………[記事全文]

[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2009年6月28日

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徒然王子(第一部・第二部) [著]島田雅彦

 悠久の昔からこの二十一世紀にまで続く王族が、森に囲まれて暮らしている。そんな架空の首都「トーキョー」のまんなかで、孤独と憂愁にとりつかれた三十三歳の王子、テツヒト。その王子が不思………[記事全文]

[評者]苅部直(東京大学教授・日本政治思想史) [掲載]2009年6月28日

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最終目的地 [著]ピーター・キャメロン

 空港に着くたび、搭乗案内の電光掲示板をしげしげと眺めてしまう。離陸時刻、搭乗機、目的地が並ぶ無機質な配列。タヒチ、上海、ムンバイ、ヘルシンキ。または札幌、出雲、宮古島……突拍子の………[記事全文]

[評者]平松洋子(エッセイスト) [掲載]2009年6月28日

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リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理 [著]ダン・ガードナー

 9・11テロで3千人近い人が亡くなった。これは戦争だと当時の大統領は説き、メディアも一般人もさらなるテロ攻撃に怯(おび)えた。数日後に旅客機が運航再開したとき、ほとんどはがら空き………[記事全文]

[評者]瀬名秀明(作家) [掲載]2009年6月28日

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アメリカのパイを買って帰ろう―沖縄 58号線の向こうへ [著]駒沢敏器

 沖縄の人が本土の沖縄出身者にお土産を買っていくとしたら何を選ぶか。子どものころからなじみ、沖縄でしか手に入らないもの――。  それは「ジミーのアップルパイ」である、と著者はいう。………[記事全文]

[評者]松本仁一(ジャーナリスト) [掲載]2009年6月28日

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教育基本法改正論争史―改正で教育はどうなる [著]市川昭午

 教育基本法とは、わが国の教育の基本理念と原則を定めた重要な法律である。その教育基本法が、2006年12月に制定後60年を経て初めて改正された。  改正を巡って幾多の謎が渦巻く。教………[記事全文]

[評者]耳塚寛明(お茶の水女子大副学長・教育社会学) [掲載]2009年6月28日

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人道に対する罪 [著]前田朗

 自らの主張を前面に出しながら、「人道に対する罪」の歴史的解釈とその流れ、そして現在の国際刑事裁判所を軸にしての法的な枠組み、民衆法廷の果たすべき役割などを論じている。  分析、解………[記事全文]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2009年6月28日

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マイノリティの名前はどのように扱われているのか [著]リリアン・テルミ・ハタノ

 誰にとっても自分の名前は大事である。特に子どものアイデンティティー形成には、大きな役割を果たす。それなのに、毎日学校で間違った名前で呼ばれ続けたら、どんなに辛(つら)いであろうか………[記事全文]

[評者]小杉泰(京都大学教授・現代イスラーム世界論) [掲載]2009年6月28日

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アジアに架ける橋 [著]新石正弘

 ミャンマーで活躍するNGOのリーダーが、現地での活動の実情を克明につづった本だ。仕事のない青年たちへの職業訓練、大型機材を使わない井戸や橋の建設、裁縫技術を軸にした女性たちへの自………[記事全文]

 [掲載]2009年6月28日

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ザナドゥーへの道 [著]中野美代子

 「ザナドゥー Xanadu」はフビライ・ハーンが建設した夏の都の英語誤記で、転じて西洋人の領土拡張の夢を絡めた東方の「地上の楽園」を示すという。本書はそんな異国の地を舞台に、波乱………[記事全文]

 [掲載]2009年6月28日

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数学者のアタマの中 [著]D・ルエール

 数学者でない人間が数学の世界を覗(のぞ)き込みたい衝動に駆られるのは、たとえばルート2にふと見入るときではないだろうか。一辺が1の正方形の対角線がこれであることは、ピタゴラスの定………[記事全文]

[評者]高村薫(作家) [掲載]2009年6月21日

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格差社会の衝撃―不健康な格差社会を健康にする法 [著]リチャード・G・ウィルキンソン

 生物進化の中で登場した人間という生き物と、その社会のありようの総体を、一貫した視座の下でとらえたいという欲求は大なり小なり誰もが抱くものだろう。本書は、まさにそうした根源的なテー………[記事全文]

[評者]広井良典(千葉大学教授・公共政策) [掲載]2009年6月21日

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強いられる死―自殺者三万人超の実相 [著]斎藤貴男

 自殺をすることを、僕たちはつい詩的に「自ら死を選んだ」などと言ってしまう。本書の読了後は、それがいかに無神経で、残酷で、傲慢(ごうまん)な言い方なのか、苦みとともに思い知らされる………[記事全文]

[評者]重松清(作家) [掲載]2009年6月21日

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菊池寛急逝の夜 [著]菊池夏樹

 海のように茫漠(ぼうばく)として大きい菊池寛について(その実、入念で合理的な性格をもあわせ持っていたのだが)本書は直系の孫が綴(つづ)った記録である。  肉親を一冊の書として記す………[記事全文]

[評者]阿刀田高(作家) [掲載]2009年6月21日

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随時見学可 [著]大竹昭子

 数日まえのことだ。都電荒川線の「荒川遊園地前」で降り、ぷらぷら歩くと隅田川の土手に出た。護岸壁沿いにまっすぐ遊歩道が伸びており、西日を浴びて歩きはじめたら止まらなくなった。ところ………[記事全文]

[評者]平松洋子(エッセイスト) [掲載]2009年6月21日

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「幽霊屋敷」の文化史 [著]加藤耕一

 昔々、プラトンやダンテ、そしてスウェーデンボルグやルドルフ・シュタイナーが言いました。死者が死後、天国と地獄の間の煉獄(れんごく)で贖罪(しょくざい)を果たし得ない場合、その霊魂………[記事全文]

[評者]横尾忠則(美術家) [掲載]2009年6月21日

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琵琶法師―〈異界〉を語る人びと [著]兵藤裕己

 1185年、壇ノ浦合戦で入水した安徳天皇の死霊に呼び出されて平家物語を弾き語った琵琶法師の伝説は、ラフカディオ・ハーンの「耳なし芳一の話」により広く知られている。  盲人が琵琶を………[記事全文]

[評者]石上英一(東京大学教授・日本史) [掲載]2009年6月21日

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僕秩プレミアム! [著]ヨシナガ

 飲み会の席で、何気(なにげ)なく独創的な意見を語る人がいる。みんなが「ですよねー!」と同調しがちな世の中に合わせつつも、ふっと日常で気づいた違和感を別の視点で語れる柔軟さ。明日に………[記事全文]

[評者]瀬名秀明(作家) [掲載]2009年6月21日

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獅子文六の二つの昭和 [著]牧村健一郎

 『てんやわんや』『悦ちゃん』などで知られる作家、獅子文六(1893〜1969)の評伝。著者は10年ほど前に文六の小説と出合い、時を経ても古びない苦いユーモアや鋭い人間観察眼が光る………[記事全文]

 [掲載]2009年6月21日

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「文学」の精神分析 [著]斎藤環

 精神科医であり、文学、美術、サブカルチャーと広範囲にわたり評論活動を続ける筆者の、単行本未収録の作家論17編を収録した。「われわれの視線は、一種独特の偏りを帯びてしまいがちではな………[記事全文]

 [掲載]2009年6月21日

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人と動物の日本史 全4巻 [編]西本豊弘ほか

 2月に沖縄県の与那国島に行った。奄美史研究から近世奄美・琉球の馬に関心をもち、与那国馬を見たかったからである。与那国馬保存会の方に牧場を案内してもらった。またヨナグニウマふれあい………[記事全文]

[評者]石上英一(東京大学教授・日本史) [掲載]2009年6月14日

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思考する言語―「ことばの意味」から人間性に迫る(上・中・下) [著]スティーブン・ピンカー

 半クエスチョンともいわれる語尾上げの会話がふえて久しい。英語圏でも同様で「標準的アメリカ英語の中立的な特徴になりつつある」という。  米国の学者が書いた、英語の文例たっぷりの言語………[記事全文]

[評者]尾関章(本社論説副主幹) [掲載]2009年6月14日

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鷺と雪 [著]北村薫

 宝石をみせられたとき、私たちは「綺麗(きれい)」と感じる。と同時に、「本物?」と思うのではないか。美しいもの、素晴らしいものをみせられると、反射的にその両方の気持ちが浮上するらし………[記事全文]

[評者]穂村弘(歌人) [掲載]2009年6月14日

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中国経済最新リポート 米金融危機が中国を変革する [著]真家陽一

 昨年の北京オリンピック、金融危機以来、世界の眼(め)は中国に一段と注がれている。「米中G2時代の到来」とか、米国の凋落(ちょうらく)で安定的成長を進める「北京コンセンサス」へとい………[記事全文]

[評者]天児慧(早稲田大学教授・現代アジア論) [掲載]2009年6月14日

サンチョ・キホーテの旅 [著]西部邁

 著者と私は、昭和二十七年と二十八年の二年間、札幌市郊外から市内の中学に列車で通った。著者が学年は一年上であったが、往(い)き帰りに会話を交わし、時間と風景は共有していた。汽車通学………[記事全文]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2009年6月14日

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マッカーサー [著]増田弘

 マッカーサーについてはこれまで多数の研究の蓄積がある。本書の特徴は、フィリピン時代に遡(さかのぼ)ってマッカーサーを説き起こしていることである。とくに、彼とフィリピン脱出などの行………[記事全文]

[評者]久保文明(東京大学教授・アメリカ政治) [掲載]2009年6月14日

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荷風へ、ようこそ [著]持田叙子(のぶこ)

 夕暮れどきに橋の上で、街娼(がいしょう)の身の上話に耳を傾ける永井荷風。礼金を渡そうとしたとき、多すぎるとやんわり断るその善良さに、作家は胸を打たれる。ときに老残とけなされる戦後………[記事全文]

[評者]苅部直(東京大学教授・日本政治思想史) [掲載]2009年6月14日

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正座と日本人 [著]丁宗鐵

 トロイ遺跡を発見したシュリーマンは幕末の日本旅行記に、家族が正座して食事をする姿を興味深く書き残している。ベストセラー『「縮み」志向の日本人』の著者である李御寧は、正座を、精神を………[記事全文]

[評者]江上剛(作家) [掲載]2009年6月14日

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訪問者 [著]恩田陸

 「もうすぐ訪問者がやって来る。訪問者に気を付けろ」。謎の手紙が、このミステリーの不気味なプロローグだ。  3年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家の朝霞千沙子。彼女が建てた洋館に一………[記事全文]

 [掲載]2009年6月14日

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サガン―疾走する生 [著]マリー=ドミニク・ルリエーヴル

 18歳で鮮烈な文壇デビューを飾り、戦後フランスの象徴となったフランソワーズ・サガン。本著によれば、ブルジョア育ちの知性とボーイッシュな容姿、そしてその才能とで注目を浴びた彼女の人………[記事全文]

 [掲載]2009年6月14日

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