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書評

あたらしい自画像 「知の護身術」としての社会学 [著]ましこ・ひでのり

[掲載]2005年03月27日
[評者]苅谷剛彦

 自分にも周囲の他者からも見えない<自己の一部>がある。それは、自分にも周りの人にとっても、できれば直視したくない「つごうのわるい」自分である。自分たちとは一見縁遠い「疎外/抑圧された第三者=少数者」の視点を借りると、自分たちも「おなじアナのムジナ」。知らぬまに、加害者になっている自分が見えてくる。

 こういう死角に陥る自画像をどうすれば認識できるのか。本書は、社会学という学問を、自分と周辺を映し出す、半球ドームにはり付けられたカガミにたとえ、社会学のものの見方を身につける方法を具体的に示した入門書だ。

 援助交際、少年犯罪、異常なまでに競争を煽(あお)るスポーツの世界。こうした身近な例題を使って、普段見えなくなってしまう自画像を照らし出す。反論・異論を試みたくなる部分もあるが、そうした「挑発」も本書の魅力だろう。学生はもちろん、訳知り顔の大人たちにも読んでほしい。



関連情報

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    書籍詳細

    表紙画像

    あたらしい自画像—「知の護身術」としての社会学

    • 著者: ましこ ひでのり
    • 出版社: 三元社
    • ISBN: 4883031543
    • 価格: ¥ 1,890

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