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書評

科学哲学の冒険 [著]戸田山和久

[掲載]2005年04月03日
[評者]宮崎哲弥

 血液型性格判断を「非科学的だ」と断定する人がいる。どんなことが科学的で何が非科学的かを予(あらかじ)め知っているかのように。

 だけど、科学的とか、非科学的とかって微妙な、かなり難しい分別のようにもみえる。それに厳密な答えを用意するのが科学哲学だ。

 科学哲学とは、科学という複雑な営為を丸ごと理解する営みである。

 本書は、理科系の「リカ」と哲学系の「テツオ」、そして「センセイ」との問答を通じて、科学哲学のエッセンスをわかり易(やす)く説く。

 いろんなところで話題になるポパーの「反証主義」をかくも簡潔に、正確に説明した本を私は知らない。

 近年、科学哲学の世界では、科学的事実の真理性を疑い、そんなものは社会的な決まりに過ぎないとする説が勢いを増している。だが、例えば、重力は人と人との約束事なのだろうか。

 著者は、科学的事実の実在を擁護する立場から、いろいろな試行錯誤を紹介する。ハッピーな「落ち」も秀逸。



関連情報

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    書籍詳細

    表紙画像

    科学哲学の冒険—サイエンスの目的と方法をさぐる

    • 著者: 戸田山 和久
    • 出版社: 日本放送出版協会
    • ISBN: 4140910224
    • 価格: ¥ 1,176

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