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書評

リバタリアニズム読本 [編著]森村進

[掲載]2005年06月05日
[評者]宮崎哲弥

 「金で買えないものなどあるわけない」。メディア買収騒動で名をはせたIT(情報技術)企業家の「名言」だ。彼は果たしてリバタリアンといえるか。政治哲学を学ぶ者のあいだで、ちょっとした論議になった。

 リバタリアニズムは自由を最優先の価値とする思想だ。とても新しく、そして古い。その信奉者、リバタリアンが尊ぶ自由には経済的自由も含まれる。即(すなわ)ち、市場機構への信頼は厚く、政府の介入は悪とされる。

 件(くだん)の企業家の、自由な競争を阻害している体制への「挑戦」は、リバタリアンの反乱とみなせそうだ。

 私達(たち)は、自分でも気づかぬうちに部分的にリバタリアンになっている。世の流れを変え得る、実効的な思想とはそんなものだろう。

 そこでこの「読本」。名立たる専門家が集結し、基本的コンセプトから読書案内まで、平易を旨として書き下ろした。

 とくに近頃はやりの、恨みがましい「新自由主義批判」に飽き果てた人は是非!



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    書籍詳細

    表紙画像

    リバタリアニズム読本

    • 著者:
    • 出版社: 勁草書房
    • ISBN: 4326101547
    • 価格: ¥ 2,940

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