お使いのブラウザはJavaScriptに対応していないか、または無効になっています。詳しくはサイトポリシーのページをご覧ください。
» asahi.comツールバー: 検索機能がアップ
» 遣唐使展: 東京国立博物館で開催中
| 朝日新聞社から| アスパラクラブ| クラブA&A| 携帯サービス| Web朝日新聞| サイトマップ| 文字拡大・音声
社会 スポーツ ビジネス 暮らし 政治 国際 文化・芸能 ENGLISH マイタウン
天気|住まい|就職・転職|BOOK|健康|愛車|教育|サイエンス|デジタル|トラベル|囲碁・将棋|社説・コラム|ショッピング|be
[掲載]2005年08月07日[評者]苅谷剛彦
広島・長崎で被爆した人々を対象に、85年に大規模な調査が実施された。「調査票をいただきました。読んだだけで眠れない夜が続いています。(中略)自分の精神状況がどうなるかわかりません……」。こうした理由から回答を断った人もいた。思い出したくない過去に触れる調査だが、1万3168人が回答した。本書は、そこからさらに分析に必要な項目に回答した6744人を選び、詳細な検討を加えた報告である。
国をあげての戦争に犠牲はつきもの。国民は「受忍」しなければならないとの論に対し、はたして原爆とは人間にとって受忍しうるのかと問う。「苦悩としての原爆体験」にふみこみ、そこからいかに「生きる支え」の思想が生まれ出るのかを、丹念な分析を通して追う。
数にこだわる社会調査の手法を用いながらも、一人ひとりの人間の視点から、原爆体験という、人類にとって未曽有の経験の全体像をとらえようとした労作である。
asahi.comトップ |社会 |スポーツ |ビジネス |暮らし |政治 |国際 |文化・芸能 |ENGLISH |マイタウン