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[掲載]2006年01月22日[評者]苅谷剛彦
誰しも外見は気になる。美人やイケメンは得だとの見方も共感を得る。今や老若男女を問わず、「見た目」を気にし、少しでも美しくなろうとする。そういう規範が社会に広まっていると著者たちは言う。しかも、より若く美しく見せることは、かける時間やお金、自分の努力次第。社会の二極化は、ついに「外見格差」と結びついた。
だが、本書のすごさは、こうした現代日本の風潮をあぶり出しただけではない。顔にアザなどのある当事者を支援するNPO法人「ユニークフェイス」会長の石井さんと、化粧文化論を研究してきた石田さん。二人の論考が協奏しあって、「見た目」の元にある、自分の顔や身体とはいったい誰のものか、「本当の自分」と「素顔の自分」とはどんな関係にあるのか、といった奥深い議論が展開される。
問われているのは、どうやって自分なりの生き方を取り戻すか。その追求が「人それぞれ・年それぞれの美しさ」に通じるという。
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