2006年05月17日12時48分のアサヒ・コム
		アサヒ・コムBOOKこのサイトの使い方へ検索へジャンプメインメニューをとばして、このページの本文エリアへ   

 » ベルばらKids: コミック、CDなどプレゼント

メインメニューをとばして、本文エリアへ朝日新聞社からアスパラクラブクラブA&A携帯サービスWeb朝日新聞サイトマップ文字拡大・音声

天気住まい就職・転職BOOK健康愛車教育サイエンスデジタルトラベル囲碁将棋社説コラムショッピングbe

ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ >  BOOK > 書評 > 角田光代記事

書評

それにつけても今朝の骨肉 [著]工藤美代子

[掲載]2006年04月30日
[評者]角田光代(作家)

 ベースボール・マガジン社の社長をつとめる男と、彼の別れた妻、妻が引き取った三人の子ども(障害を持つ兄、聡明(そうめい)な姉、勉強嫌いな妹)。女優でもある男の愛人。男の、現在の妻とその子どもたち。気の強い彼の母親。登場人物をこうして書き出しただけでも、人間関係がどのくらい複雑であるか推測できよう。語り手は勉強嫌いな妹、ミヨコであり、これは著者の自伝的小説である。

 なんだかはちゃめちゃである。ミヨコの父と母は離婚したはずであるのに、縁が切れない。娘はしょっちゅう父の会社にいき、父はしょっちゅう彼らの家にやってくる。父の新しい家庭にも、娘二人は招かれて滞在する。母は父の悪口を言いながら、けれどすっぱりと関(かか)わりを断つことをしない。文字通り、死ぬまで。

 出版社を興し、東欧文学に興味を持つようになる父の有り様は、終戦から高度成長期を突き進む時代背景と重なり合う。泥臭くて野心的、そして、人間らしい体温がある。

 家、というものを思う。そこに定義はない。ここに書かれているのは、時代とともに走った男が、不器用ながら懸命に作り上げた、愛も憎も覆うほど大きなひとつの家のかたちである。


ここから広告です
広告終わり

関連情報

    書籍詳細

    表紙画像

    それにつけても今朝の骨肉

    • 著者: 工藤 美代子
    • 出版社: 筑摩書房
    • ISBN: 4480814779
    • 価格: ¥ 1,680

    別ウインドウで開きますこの本を購入する ヘルプ

    powered by amazon.co.jp

     
    ここから検索メニュー

    検索 使い方

    検索メニュー終わり

    朝日新聞サービス

    ここから広告です
    広告終わり

    BOOK おすすめレビュー

    売れ筋ランキング 一覧

    涼宮ハルヒの分裂

    BOOK サイトマップ



    powered by amazon.co.jp
    ▲このページのトップに戻る

    asahi.comトップ社会スポーツビジネス暮らし政治国際文化・芸能ENGLISHマイタウン

    ニュースの詳細は朝日新聞紙面で。» インターネットで購読申し込み
    asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
    | 朝日新聞社から | サイトポリシー | 個人情報 | 著作権 | リンク| 広告掲載 | お問い合わせ・ヘルプ |
    Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.