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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>書評>[評者]斎藤美奈子> 記事 書評 我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る [著]小池清彦・竹岡勝美・箕輪登[掲載]2007年03月25日 ■血を流す立場からの選択は 護憲派の中には自衛隊の存在そのものを認めない人も多い。しかし、憲法9条の改定で直接的な影響を被るのは自衛隊。現実的に血を流すのも自衛隊員だ。内部の人たちは9条をどう見ているのだろうか。 本書の著者は3人の元防衛庁幹部である。湾岸戦争の際、平和憲法が国を守ると実感したという元教育訓練局長の小池清彦氏。冷戦終結後の脅威とは中ロ韓朝のいずれかが日本本土に上陸侵攻するときしかないが、そんな有事は虚構であると断言する元官房長の竹岡勝美氏。両氏の意見は一致する。この改憲は自衛隊を認めるためではなく、米国に追従した海外派兵が目的であること。国際貢献の名の下に海外派兵をしなければ非難されるなど嘘(うそ)で、日本は平和国家として世界の尊敬を得ているし、自衛隊員も専守防衛を誇りに思っていること。国防と名誉の観点からこそ改憲は阻止すべきだと彼らは主張するのである。 もうひとりは、衆議院議員を8期務めた元防衛政務次官の故・箕輪登氏。氏が起こした「自衛隊イラク派兵差し止め訴訟」の裁判記録が三つめの目玉である。 9条は非現実的な理想主義だとだれかにいわれて信じているあなたにこそ読んでほしい緊急提言の書だ。
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