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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>書評>[評者]小林良彰> 記事 書評 「戦後革新勢力」の源流 [編]法政大学大原社会問題研究所/五十嵐仁[掲載]2007年05月20日 ■良くも悪くも「戦前」に通底 今、第2次世界大戦後の連合国軍による占領期が注目されている。 この時代を大正デモクラシーなどの流れをくんだ民衆運動の復活期ととらえるのか、それとも戦前とは断絶された連合国軍総司令部(GHQ)の占領政策を押しつけられた時期と見るのかで、戦後60年に対する評価が異なってくる。 本書は、占領期をGHQが方針転換をするまでの前半期(具体的には1945年〜48年)に注目し、革新政党や労働運動、農民運動、女性運動、学生運動などの政治・社会運動がどのようにして成立し、展開していったのかを明らかにしたものである。 特色は、当時の労働運動や農民運動などの盛り上がりがGHQ抜きには考えられない一方で、「マッカーサーとその配下が創造したものでもなかった」ことを指摘している点であろう。 敗戦後は刑務所からの出獄組や地方から中央に戻ってきた活動家や思想家が多く、政治・社会運動における戦前的体質が良くも悪くも(例えば、元の組織を引きずるなど)見られたことも明らかにしている。 戦後政治とは何かを、改めて考える際、間違いなく一つの手がかりになる書物と言えよう。
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