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書評

私のなかのよき日本 [著]盧千恵(ロー・チェンフィ)

[掲載]2007年05月20日

 1955年、18歳の淑女が羽田に降り立った。「がんばって勉強しなさい」と空港職員に励まされたその日から、92年に懐かしの台湾に帰郷、いまは駐日代表夫人として再び東京で暮らすまでの回想記が本書。

 “失郷”は、伴侶となる許世楷(コーセーカイ)氏(元早稲田大留学生)らと台湾独立運動を進めたため。留学先だった国際基督教大の関係者をはじめ、どの登場人物もこうでありたい人ばかりで、それを優雅な筆遣いがさらに引き立てる。若かりし日にともに闘った金美齢氏らの彩りも豊か。

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