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書評

美晴さんランナウェイ [著]山本幸久

[掲載]2007年05月27日

 中学1年の世宇子(ようこ)の家族は、父と母、弟の翔(しょう)、それと27歳の叔母、美晴(みはる)さん。祖母の葬儀からもお見合いからも抜け出し、熱を出した世宇子にジャックダニエルでつくったたまご酒を飲ませ――と、美晴さんは家族に心配ばかりかけているが、なぜか世宇子は嫌いになれない。叔父が借金を抱えて失跡し、にぎやかに見える家族も実は空元気ばかり。でも「この家、居心地がいいんだもん」と美晴さん。つらいことも寂しいことも全部ひっくるめて、家族が優しく温かく描かれる。

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