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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>書評>[評者]北田暁大> 記事 書評 働きすぎる若者たち―「自分探し」の果てに [著]阿部真大[掲載]2007年07月01日 ■ケアワーカーの実態えぐる 「好きなことを仕事にしてしまった」がためにワーカホリック(仕事中毒)になっていくバイク便ライダーたちの姿を描いた『搾取される若者たち』で話題を集めた、新進気鋭の社会学者の2冊目の単著。今回はケアワークに従事する「優しい女の子たち」が主人公である。 「利用者本位」のユニットケアの現場では、よりよいサービスを行うために、より長い時間利用者と一緒にいなくてはならない。しかし、そうやって相手のことを知れば知るほど、やるべきことが見えてきてしまうため、「サービスが限りなくエスカレート」してしまう。そして、このハードな仕事の報酬は決して高いとは言いがたい……。働きすぎでバーンアウト(燃え尽き)する若い働き手が少なくない所以(ゆえん)である。 こうしたケアワーカーの置かれた状況を打破すべく著者が提言するのは、ボランティアと連携した「やりがいを満たす集団ケア」だ。「それでは逆戻りなのではないか」「それよりもまず専門性を確立すべきだ」と思われた方は、ぜひ本書を手にとってみてほしい。「働くこと」をめぐる著者の豊かな社会学的想像力にきっと触発されるはずだ。
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