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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>書評>[評者]高原明生> 記事 書評 中国環境ハンドブック 2007―2008年版 [編]中国環境問題研究会[掲載]2007年07月08日 ■豊富な資料から課題を示す 中国の環境エネルギー問題に興味がある人、手を挙げて! 水不足や大気汚染、温室効果ガスの排出に黄砂の飛来、さらには石油を求めての対外進出等々、中国の高度成長に伴って環境とエネルギーの領域で多くの問題やあつれきが生じているのは周知の事実だ。 本書は、26人の専門家が分担執筆し、中国のほとんどの環境エネルギー問題について網羅的に解説した百科事典的な書籍。2年前に出版された05〜06年版以来の最新動向がカバーされていることに加え、圧巻は全体533ページの3分の2を占めるデータ・資料編だ。環境状況公報から法律、統計、中国及び日本のNGOの活動、各国及び国際機関による対中環境協力、そして年表に文献リストまで、至れり尽くせりの情報が詰まっている。 著者たちは、客観的なデータを提供する一方で、問題解決のための熱い気持ちと冷静な思考の必要性を説く。無論、中国政府も手をこまねいているわけではない。風力や太陽熱利用などエネルギー源の多様化に取り組むほか、今後は外国企業にも一層の環境対策を要求してくることだろう。そこで本書には、日系企業へのアドバイスまで載っている。その周到さには脱帽するほかはない。
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