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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>書評>[評者]その他> 記事 書評 NYブックピープル物語 ベストセラーたちと私の4000日 [著]浅川港[掲載]2007年07月15日 ■世界一の出版市場で奮闘 編集者の著者は、1989年から11年間、ニューヨークの講談社アメリカで英文出版に従事した。アメリカでは年間約19万冊の新刊が誕生、本だけで約3兆円を売り上げる。渡米後しばらくは、世界一の出版市場の圧迫感に苦しむ。 やがて、プラハの春の指導者A・ドプチェク氏の回想録に続いて、「Having Our Say」を出した。これは、ニューヨーク・タイムズのローカル版に掲載された記事に著者が目を留めたのがきっかけ。差別と貧困の中で高校教師と歯科医になった100歳を超える黒人姉妹が健在という。「本のネタになる」と直感。当初は2人から固辞されたが、93年に発売されると「アメリカ人に必読の書」と激賞され、累計300万部に達した。 むろん、惨憺(さんたん)たる結果に終わった本もあるし、日米の出版ビジネスの違いにとまどったことも。アメリカではエージェントなしの出版契約は異例で、再販売価格維持制度がないため、書店が自由に値段をつける。 体験談に我田引水の印象は薄く、アメリカ人同僚と奮闘する姿に海の向こうの出版界が見える。カリスマ編集者などブックピープルが登場するが、著者も仲間入りを果たしたようだ。
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