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書評

ロック・デイズ [著]マイケル・ライドン

[掲載]2007年07月22日
[評者]四ノ原恒憲(編集委員)

■「時代の音楽」現場の肉声

 70年代の初頭だったか。「ロックを通じてでも、革命的に世界を変えられるんじゃないか」などと、結構まじめに論議した時代のことを、思い出してしまった。ベトナム反戦から、ヒッピーなど様々な反体制的な動きと若者文化に密接にかかわりながら、ロックが一挙に時代の音楽となった季節があった。そんな64年から74年までの、アメリカでの現場の雰囲気とミュージシャンの肉声が、この本からは聞こえてくる。

 筆者は、「ローリングストーン」誌の創刊編集者、元「ニューズウィーク」誌記者。その他数多くのメディアに音楽の記事を寄稿してきた。今回、収録されたのは、その原型となったリポートだけに、完成した記事では削り落とされた筆者の生の多くの言葉が、かえって現場での臨場感を読むものに伝える。

 文章に登場するのは、ビートルズ、ストーンズ、ジャニス・ジョプリン、B・B・キング、ボブ・ディラン、オーティス・レディング、フー、ジミ・ヘンドリックス、ラビ・シャンカール、ジム・モリソン……。

 すでに、世を去った人も多い。往時茫々(ぼうぼう)。貴重な資料であると共に、ある年代の読者には感慨を、若い読者には「知識」をプレゼントしてくれるだろう。

    ◇

 秦隆司訳

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