ここから本文エリア

RSS

現在位置:asahi.com>BOOK>書評>[評者]その他> 記事

書評

瞳さんと [著]山口治子

[掲載]2007年07月29日

 人生の哀歓を洒脱(しゃだつ)な文章ににじませ、多くの人に愛された作家・山口瞳が亡くなって12年。半世紀近く連れ添った妻が、終戦翌年の鎌倉での出会いから永訣(えいけつ)までの日々を語った。文学や映画に興じ、歌を贈り合った恋人時代。六畳一間、給料日前には鮭(しゃけ)缶が食卓に上った新婚時代。中絶をめぐるかっとうや、身内のことを小説に描く作家の妻としての苦悩。そして、夫の仕事への敬意。妻にだけ見せた顔、語った言葉から、作家のもう一つの姿が浮かび上がる。聞き書き・中島茂信。

ここから広告です

広告終わり

このページのトップに戻る