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書評

夏の光 [著]田村優之

[掲載]2007年07月29日

 証券会社の敏腕アナリストである修一は、高校時代の同級生、有賀と財務省内でばったり再会する。友は夢をかなえて新聞記者になっていた。この再会は、修一に高校3年の夏をよみがえらせた。それは恋人が自殺した忌まわしい思い出。有賀は「俺(おれ)の……せいだ」と言い残し、高校を去った。著者は経済を専門とする新聞記者。豊かな金融知識を背景に、予想を外せばポストを失うアナリストの追い込まれる心まで描きこむ。硬派な経済小説であり、苦い青春小説である。

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