ここから本文エリア

RSS

現在位置:asahi.com>BOOK>書評>[評者]その他> 記事

書評

11時間 [著]江花優子

[掲載]2007年08月26日

 副題は「お腹の赤ちゃんは『人』ではないのですか」。交通事故に遭った札幌の夫婦は、妻が妊娠8カ月だった。開腹手術で生まれた赤ちゃんは11時間後に亡くなった。加害者は起訴され、公判で夫婦は胎児が人と認められていない現実を痛感する。「いつから人になるのか」。法律、生物学、生殖医療、宗教など、著者は幅広く取材を進める。胎児の人権を考えるとき、対極に「人工妊娠中絶」が浮かび上がる。いま行われている命の線引きに、正面から向きあった現状報告だ。

ここから広告です

広告終わり

このページのトップに戻る