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書評

昭和の子供は青洟をたらしていた [著]池田敏秀

[掲載]2007年09月23日

 著者は「高度成長の時代を好きなように生き、そのくせ今頃になって青春時代に悔悟の念を抱」く団塊の世代。幼い妹と弟を連れて授業を受けた小学校の同級生、差別やいじめのなか、心を閉ざし小学5年で祖国の北朝鮮に渡った同級の女子、高校野球のユニホームに背番号を縫いつけてくれた少女……。喧嘩(けんか)、先生との交流、歯がゆく胸痛む恋など、技術企画担当の資生堂の執行役員であり、農家の主でもある著者が「淡々と」描く11編はほろ苦く温かい。心の奥をぎゅっと握る。

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