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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>書評>[評者]高原明生> 記事 書評 高原明生 書評委員お薦め「2007年の3点」[掲載]2007年12月23日 (1)東アジア国際政治史(川島真・服部龍二編、名古屋大学出版会・2730円)
(2)平和とコミュニティ 平和研究のフロンティア(宮島喬・五十嵐暁郎編、明石書店・2625円) (3)株式会社ロシア 渾沌(こんとん)から甦(よみがえ)るビジネスシステム(栢〈かや〉俊彦著、日本経済新聞出版社・1995円) ◇ 学者の論文集は新聞で書評しにくいが、あえて大事な問題について2冊を。 (1)は冊封・朝貢関係を基本とする前近代の秩序から、グローバル化する今日までの東アジアの近現代国際政治史。本文執筆者は全員が30代か40代。個別事項に関する豊富なコラムに参考文献、そして便利な年表がついている。 (2)は、価値や認識を共有するコミュニティーの形成こそ、持続的な平和を実現するカギではないかと考える。問題は国家レベルに留(とど)まらない。マイノリティーの不満の爆発も、彼らを包含したコミュニティーの不在に重要な原因があろう。 中東や朝鮮半島、中国なども大事だが、ロシアを忘れてはならない。(3)によれば、05年までにロシアの経済路線は欧米模倣からロシア的市場経済化の模索へと転換した。非欧米社会の生の声を聞くと、世界の未来はやはり相当に複雑だ。
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