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書評

山下範久 書評委員お薦め「2007年の3点」

[掲載]2007年12月23日
[評者]山下範久(立命館大学准教授・歴史社会学)

 (1)パリスの審判(ジョージ・M・テイバー著、葉山考太郎ほか訳、日経BP社・2520円)

写真山下範久さんのこの1年 4月に札幌から京都へ職場が変わり、ワイン関係の仕事も入るようになって、あっという間の1年でした。

 (2)ワインの帝王ロバート・パーカー(エリン・マッコイ著、立花峰夫ほか訳、白水社・3570円)

 (3)ワインの個性(堀賢一著、ソフトバンククリエイティブ・1890円)

    ◇

 今年はワイン本が大豊作でした。ワインのグローバル化の観点からすでに紹介した本の続報から。

 (1)はカリフォルニアワインがフランスワインに勝利した伝説の試飲会のノンフィクション。本書を底本に映画化の話が進んでいます。くわえて、これとは別バージョンで、同テーマの映画企画も持ち上がっているらしく、話題騒然。

 (2)は百点満点方式の「民主的」なワイン格付けでワインの世界に一大画期をもたらしたパーカーの評伝。これに対して、元部下が、パーカーと業界の癒着を告発する暴露本を出版し、こちらも賑(にぎ)やか。

 紙面では紹介できなかった佳作を一つ。(3)は日本では数少ない本格的なワインジャーナリストによる評論集。抑制を保ちつつも力強く、それでいて読みやすい文章に脱帽。前著『ワインの自由』と併せ、正統派のワイン入門書としてお薦め。

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