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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>書評>[評者]渡辺政隆> 記事 書評 渡辺政隆 書評委員お薦め「2007年の3点」[掲載]2007年12月23日 (1)哲学者たり、理学者たり 物理学者のいた街(太田浩一著、東京大学出版会・2625円)
(2)ケンブリッジの卵 回る卵はなぜ立ち上がりジャンプするのか(下村裕著、慶応義塾大学出版会・2100円) (3)天文学者はロマンティストか? 知られざるその仕事と素顔(縣秀彦著、NHK出版・735円) ◇ ハンサムな「天才科学者」が活躍するドラマが人気だが、ある世論調査によれば、科学者を身近な存在とは感じない、特に話を聞く必要も感じないという人が多数を占めている。それも悲しいので、今年の3点は、科学者の素顔を垣間見られる3冊をあげる。 (1)は歴史上の物理学者の事跡を訪ねる紀行文。生家から終焉(しゅうえん)の地、墓石まで追跡する著者の執念が、疾走する簡潔な文体でペダンチックに綴(つづ)られる。 (2)は、ゆで卵を回転させると立ち上がるばかりかジャンプまですることを物理学的に解析して実証し、論文にまとめ上げた経緯を詳しく語っている。 (3)は、天文学は「みんなの科学」であることを真摯(しんし)に語る。高校時代、好きだった女の子からもらった別れのプレゼントが「天文学者になればよかった」という歌のレコードだったという逸話がほろ苦い。
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