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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>書評>[評者]広井良典> 記事 書評 ロハスビジネス [著]大和田順子、水津陽子[掲載]2008年04月20日 ■地域活性化や再生につなげる試み 「ロハス」については全く対照的な二つの見方があるだろう。一つはそれを「健康と環境、東洋医学等をつなぐ新しいライフスタイル」として肯定的にとらえるもの。もう一つは「アメリカ出自の、マクドナルドを片手にサプリメントをとるような、人為的で階層化された消費の一形態」として疑問符をつけるもの。私は基本的に後者に近いが、しかし本書はそうしたものを超えたロハスの可能性を示唆する内容となっている。 本書の著者は、日本に初めてロハスを紹介したことで知られるマーケティングの専門家と地域再生コンサルタント。ロハスビジネスを(1)経営戦略型、(2)ミッション型、(3)フロンティア型、(4)独立起業型に分類しつつ今後の展望が論じられる。扱う領域は多様で、有機農産物の宅配に関する「大地を守る会」など社会起業家的な試みも幅広く紹介されている。特にロハスを地域活性化やコミュニティー再生と結びつけて論じているのがユニークで印象的だ。 ロハスに可能性があるとすれば、健康や自己実現といった「個」のレベルに完結して考えられがちな課題を、コミュニティーや自然といったより大きな文脈につないでいくことにこそあるだろう。そしてそれを「ロハス」と呼ぶかどうかは、各人の好みの問題であるように思われる。
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