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魂の古代学―問いつづける折口信夫 [著]上野誠

[掲載]2008年10月5日

 柳田国男と激しく論争した「マレビト」論で知られ、歌人釈迢空としても活躍した国文学者で民俗学者の折口信夫(1887〜1953)。その孤高の生涯と多彩な仕事を、独自の視点から重層的に描いた。たとえば芸能発生論の主人公である下級の旅芸人、無頼の徒などに対する折口の弱者の側に立つ「まなざし」は裕福な少年時代に発し、演者と観客、神と人間などが容易に入れ替わる「感覚的な関係性」とともに学説発生のポイントになるという。等身大の折口が目の前に浮き上がる。

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