[掲載]2009年6月14日
18歳で鮮烈な文壇デビューを飾り、戦後フランスの象徴となったフランソワーズ・サガン。本著によれば、ブルジョア育ちの知性とボーイッシュな容姿、そしてその才能とで注目を浴びた彼女の人生の実際は、「フィッツジェラルドの小説から抜け出してきたような」ものだった。周囲の支援なしには生きられず、薬物依存で、元大統領のような著名人とも渡り合いながら純粋さゆえに悪党たちに利用されて借金を抱え、すべてを失う。臨終まぢかに苦痛を訴えるサガンに世話係の女性が優しく答えた言葉は、本質的で、どこまでも切ない。
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永田千奈訳
著者:マリー=ドミニク・ルリエーヴル
出版社:阪急コミュニケーションズ 価格:¥ 2,100
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