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僕秩プレミアム! [著]ヨシナガ

[掲載]2009年6月21日

  • [評者]瀬名秀明(作家)

■ごく普通の毎日に気づきのタネが

 飲み会の席で、何気(なにげ)なく独創的な意見を語る人がいる。みんなが「ですよねー!」と同調しがちな世の中に合わせつつも、ふっと日常で気づいた違和感を別の視点で語れる柔軟さ。明日になればその話題は流れてゆくけれど、そんな毎日の積み重ねは創造性に繋(つな)がってゆく。

 本書は人気サイト「僕の見た秩序。」の運営者がネットに書いたコラムをまとめたものだ。渋谷ハチ公前は切りのいい時刻が待ち合わせで混雑する。ならば集合は19時17分にという呟(つぶや)き。新幹線での暇つぶしは、外の景色を見ながら自分と同じ速度で電柱を飛び越えてゆく忍者の姿を想像するというカミングアウト。テトリスに潜んだ法則。たとえ話にネットやゲームが当たり前のように入り、おやっと思うきっかけは自販機や写メ。ごくごくふつうの毎日には、こんなに気づきのタネがある。こういう豊かさは大好きだ。「まさかの」の言葉遣いもキュート。

 完全な球体に見える地球の写真は少なく、同じ写真が使い回されているという指摘にはびっくり。アフリカ南端に「つ」の字の雲がかかっているそうだ。読んで僕の秩序の見方も変わったかも。

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