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評者一覧

赤澤史朗書評

創氏改名―日本の朝鮮支配の中で [著]水野直樹
 誰でも自分の名前にはこだわりがある。ところが行政当局から突然、半年以内に新しい名前を届け出ろ、今後それを本名にするといわれても、当人は納得しにくいし、知り合いが誰さんなのかも分か………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2008年05月04日
葬儀の植民地社会史―帝国日本と台湾の〈近代〉 [著]胎中千鶴
 親しい身内の葬儀に外部からあれこれ介入されるのは、愉快なことではない。死者をどのように弔うかについては、遺族に独自の価値判断があるからだ。しかし植民地統治下の台湾では、日本の官憲………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2008年04月20日
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マガジンハウスを創った男 岩堀喜之助 [著]新井恵美子
 美空ひばりを売り出したスターの雑誌である「平凡」は、1952年末には100万部を超えた。しかしその創業者の岩堀喜之助は、雑誌社の社長の枠には納まりきらない人だった。彼は地方や都会………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2008年03月30日
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「皇国史観」という問題 [著]長谷川亮一/近代日本の国体論 [著]昆野伸幸
 若手の歴史家による「皇国史観」についての本が、相次いで2冊刊行された。このことは「皇国史観」が、今日の学界で注目を集めるテーマであることを示している。  天皇統治の正統性を説明す………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2008年03月02日
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昭和十年代の陸軍と政治―軍部大臣現役武官制の虚像と実像 [著]筒井清忠
 これまでの通説では、昭和10年代に陸軍が横車を押すための政治的武器になったのが、二・二六事件の後に復活した軍部大臣現役武官制であったという。もし軍部が首相や首相候補者と対立したら………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2008年02月10日
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大日本帝国のクレオール―植民地期台湾の日本語文学 [著]フェイ・阮・クリーマン
 日本語はおおむね日本国内でしか通用しないが、台湾ではきれいな日本語を話す老人に出会うことがある。そのことは時に勘違いを生み出すものだ。日本語を話す台湾人は「親日」的に違いないと。………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2008年01月27日
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富豪の時代―実業エリートと近代日本 [著]永谷健
 今の日本の中には一方で、学歴も何も関係ないじゃないか、金があることが一番だという考え方がある。しかし社会全体が、こうした価値観で一元化されているわけではない。金があって贅沢(ぜい………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2008年01月06日
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赤澤史朗 書評委員お薦め「2007年の3点」
 (1)国際シンポジウム 戦争と表象/美術 20世紀以後 記録集(長田謙一編、美学出版・3570円)  (2)殉国と反逆―「特攻」の語りの戦後史(福間良明著、青弓社・3570円) ………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年12月23日
ビルマ商人の日本訪問記 [著]ウ・フラ
 著者は、イギリスの植民地下にあったビルマ(現ミャンマー)の民族主義者の商人であった。英語を話せた彼は日本との貿易ルートを開拓するため、1936年夏に単身で日本を訪問するのである。………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年12月16日
歴史経験としてのアメリカ帝国―米比関係史の群像 [著]中野聡
 この1世紀間のフィリピンとアメリカの関係を、さまざまな人物の発掘を通して描いたのが本書である。かつてアメリカの植民地だったフィリピンでは、全体に親米的な傾向が強いといえる。しかし………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年11月25日
横浜の関東大震災 [著]今井清一
 都会で激烈な地震被害にあうと、人はどんな行動に出るのか。人口比で見ると関東大震災による罹災(りさい)者の比率は、地震の揺れが大きかった横浜の方が東京よりひどかった。横浜では瞬時に………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年11月11日
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さまよえる工藝―柳宗悦と近代 [著]土田眞紀
 近代日本の工芸史である本書のタイトルは、近代日本の美術の世界で曖昧(あいまい)な地位に置かれていた工芸の担い手たちが、自己の固有の美と存在理由を求めてさまよってきた歴史を、一言で………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年11月04日
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川柳のなかの中国 日露戦争からアジア・太平洋戦争まで [著]中村義
 「支那といふ大きな謎に行き当たり」。これは時事川柳をリードしてきた井上剣花坊が、1927年に詠んだ一句である。中国が見知らぬ他者として立ち上がってきたことに、ハッと気づいた一瞬を………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年10月28日
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露探 日露戦争期のメディアと国民意識 [著]奥武則
 「露探(ろたん)」とは日露戦争の時代に、敵国ロシアのスパイとみなされた人のことである。本書によれば、この当時「露探」として告発され排撃された人は、全国で相当な数に上るようだ。ただ………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年10月07日
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喪失とノスタルジア 近代日本の余白へ [著]磯前順一
 本書は、近代日本の知識人の精神史を新たに語り直そうとした思想論集である。著者は宗教学者で歴史家だが、既存の学問の枠には収まりきらない活躍をする人である。本書ではその著者にふさわし………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年09月30日
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靖国戦後秘史―A級戦犯を合祀した男 [著]毎日新聞「靖国」取材班
 現在の靖国神社は、A級戦犯被告の合祀(ごうし)を正当化する立場に立ち、神社本庁も同様の地点に立っている。しかし本書はこれとは逆に、戦後の靖国神社や神社界では、A級戦犯の合祀に慎重………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年09月23日
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オッペンハイマー―「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇(上・下) [著]カイ・バード、マーティン・シャーウィン
 本書は、第2次世界大戦中にアメリカの原爆開発をリードした科学者であり、冷戦期にはアカ狩りによる攻撃で政府の中枢的な地位を追われた、ロバート・オッペンハイマーの伝記である。「原爆の………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年09月09日
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せめて一時間だけでも―ホロコーストからの生還 [著]ペーター・シュナイダー
 ナチス統治下のベルリンで、戦争の終わりまで隠れて生き延びたユダヤ人は1500人いたという。音楽家コンラート・ラテもその一人だ。本書は、彼の資料と回想に基づく潜伏の記録である。潜伏………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年09月02日
現代世界とイギリス帝国 [編著]木畑洋一
 イギリス帝国史研究は依然として盛んである。80年代に出現したその研究は、それまでの一国主義的な歴史観を越えるものとして生まれた。しかし世界最大だったイギリス帝国が、脱植民地化によ………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年08月26日
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残留日本兵の真実―インドネシア独立戦争を戦った男たちの記録 [著]林英一
 第2次世界大戦後にインドネシア独立戦争に参加した残留日本兵は、約千人に及んだという。本書は、インドネシア名をラフマットという残留日本兵小野盛が記した独立戦争期の第一次資料を発掘し………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年08月05日
現代世界の戦争と平和 [著]栗原優
 今日の世界では、一方で侵略戦争を否定する国際法の観念が広まりながら、他方から見ると各地で戦乱は絶え間ない状態である。この矛盾する現象を、私たちは理想と現実の違いとして理解すべきな………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年07月29日
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銃後の中国社会―日中戦争下の総動員と農村 [著]笹川裕史、奥村哲
 本書が描く日中戦争で抗戦する中国の姿は、衝撃的なものだ。これまでの説では、日本の侵略によって中国民衆の中に民族主義的な自覚が生じ、中国共産党や国民党は、盛り上がるナショナリズムに………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年07月08日
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2007年06月27日
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陸羯南 [著]有山輝雄
 陸羯南は、明治中期の日本新聞社の社長兼主筆であり、気骨のあるリベラルなジャーナリストとして知られている。陸羯南については彼の思想が、その時代状況といかに切り結んでいたのかを中心に………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年06月17日
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紙芝居は楽しいぞ! [著]鈴木常勝
 紙芝居は今では幼稚園などで先生が演じるもので、拍子木をたたいて子供たちを呼び集め街角で駄菓子を売りながら演じる、街頭紙芝居を思い浮かべる人は少ないだろう。著者は大阪で、今は数少な………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年06月10日
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「過去の克服」と愛国心 [著]朝日新聞取材班
 今日本のみならず世界中で多くの国々が、「過去の克服」問題に苦しんでいる。解決できずにいる亡霊のような「過去」とは、戦中戦後のドイツとポーランドの間の相克やフランスの元アフリカ植民………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年06月03日
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歴史で考える [著]キャロル・グラック
 安倍首相が「戦後レジームからの脱却」を唱えていることからすると、終わりつつあるとはいえ今でも「戦後」は続いているに違いない。しかし本書によれば「戦後」が半世紀以上も長く続く現象は………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年05月27日
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日本政治思想 [著]米原謙
 政治思想が文化意識や社会思想と違うのは、それが政治的選択や政治戦略と深く結びついている点であろう。政治思想は、一方で政治的な理想や原理を示すものであるとともに、目の前の困難な現実………[記事全文]
[評者]赤澤史朗(立命館大学教授・日本近現代史)  [掲載]2007年05月20日

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