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評者一覧

久田恵書評

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母に歌う子守唄―その後 わたしの介護日誌 [著]落合恵子
 介護の渦中にあった頃は、介護体験の本を読むのはつらかった。自分の中がもういっぱい、いっぱいで、入る余地はありません、という感じ。  でも、長い介護の日々に終止符が打たれてしまった………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2008年04月20日
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ナイフ投げ師 [著]スティーヴン・ミルハウザー
 ミルハウザーの今回の短編集『ナイフ投げ師』は、装丁も美しく、秘密の箱入りチョコレートみたい。  そう、一度に食べてはいけないチョコレート。夜ごとに一粒ずつ、こっそり口に入れ、惜し………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2008年03月02日
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秋瑾(しゅうきん)―火焔(かえん)の女(ひと) [著]山崎厚子
 懐に短剣、背にモーゼル銃、鹿毛の馬に跨(またが)って駆ける男装の麗人。秋瑾(しゅうきん)は、今もって、中国女性の胸に燦然(さんぜん)と輝く革命家であるという。  誕生は、アヘン戦………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2008年02月17日
チャップリン暗殺―5・15事件で誰よりも狙われた男 [著]大野裕之
 1932年5月15日。軍の士官が時の首相・犬養毅を暗殺。日本が軍国主義へ突き進む転換点となった。  実は、この時、喜劇王チャップリンが初来日していた。神戸港から東京へ向かう駅には………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2008年02月03日
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親の家を片づけながら [著]リディア・フレム
 精神分析の祖、フロイトは、親の死は〈理解と説明のしがたい感情〉を呼び起こすものである、と言っているが、人は、皆、喪(うしな)ってはじめて考え始める。  「親とは、自分にとってなん………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2008年01月06日
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久田恵 書評委員お薦め「2007年の3点」
 (1)あの戦争から遠く離れて(城戸久枝著、情報センター出版局・1680円)  (2)道元禅師(立松和平著、東京書籍・上2205円、下2310円)  (3)たんば色の覚書(辺見庸著………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年12月23日
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さよなら僕の夏 [著]レイ・ブラッドベリ
 本書は「事件」である。  87歳のレイ・ブラッドベリの新刊で、50年の時を経て書かれたあの『たんぽぽのお酒』の続編だなんて。  36年も前に読んだ瑞々(みずみず)しい世界。12歳………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年12月09日
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ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」 [著]川崎昌平
 ネットカフェ難民には月最低9万円が必要で、そのうち6万が宿泊代と知って、思わず首を傾(かし)げた。わずか1畳の空間に1泊2000円かける彼らってなに?  お風呂なしで月3万とか4………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年12月02日
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ひきこもりの〈ゴール〉 [著]石川良子/ひきこもりはなぜ「治る」のか? [著]斎藤環
 ある母親が言った。息子がひきこもって7年。以来、顔を見たことがない、と。  彼女は、時折、深夜に外に出て2階の窓を見上げる。灯(とも)った明かりに人の気配を感じ、息子の成長を想像………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年11月25日
長きこの夜 [著]佐江衆一
 長い介護の末に母が逝ってしまい、この世に取り残されてベッドに横たわる父は九十路を越えた。その父の日々に寄り添いながら、私は私の老いに向かって、今、ゆっくりと歩いている。  まだま………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年11月18日
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紙芝居と〈不気味なもの〉たちの近代 [著]姜竣
 私が育ったのは、北海道の鉄の街の社宅街。そこにも紙芝居屋はやってきた。  時は、昭和20年代末。本書によれば、戦後の街頭紙芝居の絶頂期だったらしい。  外で遊び呆(ほう)けている………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年10月14日
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テオ もうひとりのゴッホ [著]M・A・オザンヌ、フレデリック・ド・ジョード
 星や月の光が空いっぱいに渦巻く「星月夜」とか、花が炎のように身をよじらせている「ひまわり」とか。  ゴッホの絵を見ると、37歳で精神を錯乱させて自ら命を絶った天才画家が、今も、表………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年10月07日
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アリスの服が着たい [著]坂井妙子
 アリスが大好き。むろん、ルイス・キャロル原作の「不思議の国」や「鏡の国」に出てくるあのアリス。  ウエーブのかかった長い髪。小さな襟とちょうちん袖のワンピース。ふんわり広がったス………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年09月23日
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あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅 [著]城戸久枝
 「昔、小船で河を渡ってきた日本人の子どもが、村の夫婦にもらわれて育ち、本当の両親の元に帰っていった」  そんな物語が中国東北地方、牡丹江のほとりの小さな村で今も語り継がれている。………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年09月09日
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ぼくには数字が風景に見える [著]ダニエル・タメット
 目を閉じてじっと数字を思い浮かべる。網膜にうっすらと7が浮かぶ。その私の数字には、なんの特別な形も色も感情もともなっていない。がっかりするほど無味乾燥だ。  けれど、サヴァン症候………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年08月19日
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思考のエシックス―反・方法主義論 [著]鷲田清一
 むずかしい本である。  この本を理解するために必要であるらしいフッサールの「現象学」ってなに? というような私が読んでどうするの? という本である。  が、「分からない」本を読む………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年07月22日
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ブログ・オブ・ウォー [著]マシュー・カリアー・バーデン
 イラク開戦から4年余。アメリカは、今なお自国の兵士を中東に送り続けている。  当初、軍上層部は兵士の士気高揚に繋(つな)がればと、インターネットへのアクセスを無制限に認めていた。………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年07月15日
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寺山修司と生きて [著]田中未知
 本文の前に、こう記されている。  「未知、きみは個有名詞じゃない。ぼくとの共通名詞である。一緒につくった一つの存在です。――寺山修司」  詩人で劇作家の寺山修司は、すでにこの世を………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年06月17日
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北朝鮮「偉大な愛」の幻(上・下) [著]ブラッドレー・マーティン
 「キムイルソンチャングンはツツジが好き」と、学生の頃、歌ったことがある。そう、かつての左翼学生には「北朝鮮」は、親しみを覚える国だった。それがどうだろう。  今やこの国は「拉致」………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年05月27日
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日本人の老後 [著]長山靖生
 「老後」より「今」が問題。私の「老後」のことなどほっといて、と言いたい団塊世代の一人だけれど、著者は言う。〈団塊の世代が四十年前後の「順応期間」を終えて、自己解放に向かっていく時………[記事全文]
[評者]久田恵(ノンフィクション作家)  [掲載]2007年04月29日

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