1980年代後半の日本に、フランス印象派絵画を買い集めるブームがあった。その中でも有名なのは、一人の日本人がゴッホの絵画をオークション史上最高の価格で落札した事件である。それは大………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2009年9月27日
1990年以後、旧ユーゴスラビアやイスラム圏で噴出する問題を考えると、かつてそれらを統合していたオスマン帝国(1299〜1922年)に行き着く。オスマン帝国は、アナトリア地域にト………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2009年9月6日
ノモンハン戦争は、1939年、満州帝国とモンゴル共和国の国境におこった、日本とソ連の戦争である。このとき日本は大敗したが、戦争の事実そのものが日本側では秘密にされた。この戦争に関………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2009年8月2日
伊勢神宮は、その簡素な白木の建物と、式年遷宮(20年ごとに造り替える)で知られている。しかし、これをたんに建築としてだけ見ることはできない。伊勢神宮は明治以後国家神道の中心となっ………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2009年6月28日
アソシエーションは、日本語では結社と訳されているが、協会、クラブ、ソサエティー、連合、その他さまざまな自発的な社交的組織を意味する。また、アソシエーションには政治的なものもあるが………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2009年5月3日
サブプライムローンの破綻(はたん)をきっかけにしたアメリカの金融危機と世界的不況は、不意打ちであるかのように見えた。人々はにわかに1929年恐慌を想起し、また、アメリカの没落を認………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2009年3月29日
本書は「吉本隆明論」というよりも、その「時代」、特に1960年の前後10年ほどの時期を扱った歴史書というべきものである。なぜそれが吉本論として語られるのか。この時代が、吉本隆明と………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2009年3月1日
帝国というと、一般に古代の世界帝国か近代の「帝国主義」と結びつけられる。しかし、近年では、複数の国家が束ねられてある状態を帝国と呼ぶようになってきている。それはたんに政治的・経済………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2009年1月25日
ヴァレリー(1871〜1945)は、戦前のフランスを代表する詩人・思想家であった。つまり、デカルトの衣鉢を継ぐ者であった。1930年代には、フランスの「知性」を代表し、ジュネーブ………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2009年1月18日
(1)暴力はどこからきたか―人間性の起源を探る [著]山極寿一 (2)K・A・ウィットフォーゲルの東洋的社会論 [著]石井知章 (3)民主主義への憎悪 [著]ジャック・ランシエール………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2008年12月21日
近代以前には、職人はいたが、芸術家はいなかった。彼らの仕事は芸術と見なされなかった。たとえば寺社・教会の装飾や彫刻は元来礼拝の対象であった。それらを芸術として崇拝するのは、近代に………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2008年12月7日
先史時代とは書かれた歴史以前の時代である。本書は「先史学」自体の歴史をたどり、最新の成果を批判的に紹介し、さらに「世界先史学」から「世界歴史学」への発展を展望するものである。高度………[記事全文]
[評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2008年11月16日