宮崎哲弥書評
最新20本
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若者を憎悪している。世の風潮を眺めていると、どうもそうとしか思えない、まったく理不尽な議論が罷(まか)り通っている。
例えば、統計的な確証もなしに、少年犯罪の増加や凶悪化が社会...
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文献学というのは一見地味だが、実は刺戟(しげき)的な学問分野だ。とくに「仏教とはどのような教えか」を考えるとき、文献学的教養は不可欠といってよい。
何故(なぜ)なら、あらゆる経...
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(1)自由と社会的抑圧(シモーヌ・ヴェイユ著、冨原真弓訳)
(2)デリダの遺言 「生き生き」とした思想を語る死者へ(仲正昌樹著)
(3)道元 自己・時間・世界はどのように成立...
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- [評者]宮崎哲弥―書評委員のお薦め「今年の3点」
- [掲載]2005年12月25日
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私は、死後にも永続する霊魂や(転生という意味での)輪廻(りんね)をまったく認めない仏教者である。しかし仏教が何を説いたところで、世の大勢は霊に肯定的だ。霊という観念は実に有り触れ...
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「靖国問題」を主題とする本は数多(あまた)出版されているが、特定イデオロギーに染め抜かれた、「内輪」向けの論考ばかり。読むに値しないものが殆(ほとん)どである。
断言するが、近...
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面白い。しかし危うげな本。
心理学実験という主題がそもそも剣呑(けんのん)だ。
本書の二章でも取り上げられている、有名なミルグラムによる電気ショック実験など、いま同じことをや...
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アメリカに『レフトビハインド』という小説シリーズがある。既に十二巻を数え、五千万部を超える空前の大ヒットになっている。
原理主義的な黙示録解釈に基づく、極端な善悪二元論に彩られ...
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記憶とは本来当てにならないものだ。ところが、私達(わたしたち)の実在感はその不確かな記憶に深く根ざしている。
「9・11」をきっかけとした世界瓦解(がかい)の感覚と誤記憶の自覚...
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書店で、帯に「国家を疑え!!」と大書されている新刊をみかけた。
だが強大な権力装置である国家を疑うのは、国民として当(あた)り前である。そのことと危急存亡の秋(とき)に、国のた...
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大乗仏教の至極(しごく)は凡夫(ぼんぷ)の悟りにある。凡夫とは何か。在家である。修行を生の糧としていない者である。迷妄世間の只(ただ)中で悟りを求める人である。著者の言葉では「無...
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この本は亡き友の墓標である。内容は長い墓碑銘と見立ててよい。
西部邁の社会思想家としての出世作『大衆への反逆』に「不良少年U君」というとても印象的な短文が収められていた。中学時...
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「金で買えないものなどあるわけない」。メディア買収騒動で名をはせたIT(情報技術)企業家の「名言」だ。彼は果たしてリバタリアンといえるか。政治哲学を学ぶ者のあいだで、ちょっとした...
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仏教に惹(ひ)かれる哲学者は少なくない。
確かに仏教という体系は魅惑的だ。けれども、哲学者のアプローチは往々にして知解に偏りがちだ。
しかも瞑想(めいそう)修行などに凝り出す...
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オタク論が盛況だ。オタクという生き方の定着や成熟を暗示するかのように。
だが上辺の賑(にぎ)わいの割に、オタクの本質を考察する本や論考は数少ない。
気鋭の社会哲学者の手になる...
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精神の病などが原因で、心神喪失状態で行われた犯罪は処罰されない。
これは一般に「人道的」処遇であると思われている。
本書は、この通念に根底から異議を唱える。
精神障害者は、...
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領土をめぐる紛争が多発している。
この種の問題を考えるたび、領有権主張の法的根拠とされる先占、征服、割譲などの、いわゆる「権原(タイトル)」とは結局何かという疑問に行き着く。詮...
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血液型性格判断を「非科学的だ」と断定する人がいる。どんなことが科学的で何が非科学的かを予(あらかじ)め知っているかのように。
だけど、科学的とか、非科学的とかって微妙な、かなり...
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