中西寛書評
最新20本
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本書は19世紀末にドイツに生まれ、ナチスを逃れてアメリカに移ったユダヤ人思想史家の40年近く前の論文集の翻訳である。著者の弟子の選定による論文集『古典的政治的合理主義の再生』の翻...
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言うまでもなく、1945年の降伏の決断は日本史上において最も重要な出来事であった。にもかかわらず、この決定をめぐる研究は十分に行われてきたとは言えない。文献の大半は日本側の決定過...
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偶像破壊の時代である。メディアはきまぐれにカリスマの仮面を張りつけ、やがてはぎ取る。そこに真の敬意といったものが入り込む余地はほとんどなく、ことに、人格者として尊敬される政治家と...
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冷戦時代の最大の脅威は核兵器だった。冷戦終焉(しゅうえん)後の最大の脅威は、依然として核兵器である。ただし、脅威の性質は変わった。冷戦期には米ソの「恐怖の均衡」という人類の頭上に...
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日本が援助大国になってかなりになるが、日本人の援助観は分裂したままである。一方には日本の援助は立派に役に立っており、感謝されているという擁護があり、他方には日本の援助は腐敗や環境...
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(1)八月十五日の神話(佐藤卓己著)
(2)孤独な帝国アメリカ(ズビグニュー・ブレジンスキー著、堀内一郎訳)
(3)グレート・インフルエンザ(ジョン・バリー著、平澤正夫訳)
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- [評者]中西寛―書評委員のお薦め「今年の3点」
- [掲載]2005年12月25日
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吉田茂については既に読み切れないほどの著作が存在するが、90年近い波乱に満ちた生涯故に、本格的な評伝は大部なものが多い。その点、吉田の生涯をコンパクトに、最近の研究も踏まえてバラ...
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郵政解散から自民党大勝に至る流れが打撃を与えたのは、郵政法案反対派や民主党だけでない。日本政治を観察してきた政治学者の大半も、解散時には小泉自民党の大勝を予想できず、衝撃を受ける...
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日露戦争ではロシア側の8万人弱の捕虜が日本各地に収容され、日本側も2千人強の捕虜を出し、その大半がロシア北部のメドベージ村に移送された。彼らの生活を扱った文献は少なくないが、本書...
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湾岸戦争がCNNを世界的メディアにしたとすれば、9・11事件後の「テロとの闘い」で世界に知れ渡ったのがアラビア語衛星放送アルジャジーラである。しかし、このメディアの背景について詳...
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中国はアメリカと並んで日本の外交の両輪をなす重要国である。しかし一般の日本人が中国の実情に関して客観的な情報を得ることはアメリカに比べてはるかに難しい。それは改革開放の定着した今...
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原爆を開発したマンハッタン計画については、リチャード・ローズの『原子爆弾の誕生』を始め多くの文献があるが、本書は科学者グループを統括したヴァニーヴァー・ブッシュに着目して、科学と...
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著者はクリントン政権で大統領補佐官と財務長官を歴任した。いつの頃からか、政権での仕事を終えた主要人物が回顧録を書くのがアメリカ政界でのならわしになっているが、正直言って内容は玉石...
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社会秩序の安定のためにタブーが形成されることはよくある現象である。第2次世界大戦後、ヒトラーは最大の負のタブー、絶対悪として戦後秩序の安定化装置の役割を果たしてきた。冷戦時代にお...
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かつて竹内好(たけうちよしみ)という、型にはまらない知識人がいた。戦前に、在野で中国文学研究を始め、戦後も一時期大学に勤めた以外、在野で活動したが、田中角栄内閣と国交回復した中国...
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外から見ても、内から見ても、日本という国の生き方を説明するのは難しい。日本なしの世界が考えられないほど重要な存在では恐らくないが、完全に無視できるほど無意味な存在でもない。また、...
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「帝政民主主義」は著者の造語であり、プーチン体制は形式的には民主主義体制だが、実質においては帝政期の権力構造と似た形態になりつつある、というのが著者の結論である。
この体制は二...
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今日では忘れられかけているが、20世紀のかなりの期間、西洋に対抗してアジアとの連帯を訴える「アジア主義」は日本人を動かす理念として軽視できない力をもっていた。
ある意味でその理...
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いかなる社会にも後ろめたい部分は存在する。西洋においてその最たるものは、言うまでもなく反ユダヤ主義の伝統である。ホロコーストは20世紀の鬼子であるナチスが引き起こした特異な現象で...
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著者は丸山真男などに代表される進歩派知識人の系譜に連なる国際政治学者として、50年代から今日まで現状の批判と変革を訴える立場から数多くの評論を公にしてきた。本書は著者の主要な作品...
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