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評者一覧

斎藤美奈子書評

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唱歌と国語―明治近代化の装置 [著]山東功/「国語」入試の近現代史 [著]石川巧
 明治の国語教育は、現在の基準に照らすときわめて頓狂、「おもしろすぎるぞ」という場合が少なくない。それを私は「書く教育」すなわち作文教育の歴史を調べる過程で知ったのだったが、「読む………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2008年03月23日
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乳(ちち)と卵(らん) [著]川上未映子
 『乳と卵』。お菓子の材料みたいなタイトルだが、乳は乳房で卵は「らん」と読むのだ、と聞いたら印象はがらりと変わるだろう。池澤夏樹氏からは〈最適な量の大阪弁を交えた饒舌(じょうぜつ)………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2008年03月02日
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ひげがあろうがなかろうが [作]今江祥智 [絵]田島征三
 〈あそこは、この世のいきどまりよ〉。お父(とう)がそう呼ぶ切り立った山のこちら側、崖(がけ)のふもとの大竹林のそばで、たけはお父と暮らしていた。家の裏には小屋があり、「裏住みの男………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2008年02月10日
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カツラ美容室別室 [著]山崎ナオコーラ
 作家のデビュー作はおうおうにして書き手と重なる同性で同世代の人物が主人公の場合が多いけど、山崎ナオコーラは最初からちがった。文芸賞を受賞したデビュー作『人のセックスを笑うな』は1………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2008年02月03日
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みなさん、さようなら [著]久保寺健彦
 高度成長期には憧(あこが)れの的であったのに、いまでは過疎化と高齢化が進む団地。『みなさん、さようなら』は陰りが見えはじめた80―90年代の団地が主役の物語だ。  物心ついたとき………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2008年01月06日
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斎藤美奈子 書評委員お薦め「2007年の3点」
 (1)「結婚式教会」の誕生(五十嵐太郎著、春秋社・1995円)  (2)ガイドブック的! 観光社会学の歩き方(遠藤英樹著、春風社・2100円)  (3)火葬後拾骨の東と西(日本葬………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年12月23日
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日本橋バビロン [著]小林信彦
 レトロだとかなんとかって東京の下町は、雑誌なんかにも特集記事が載る、いまや憧(あこが)れの対象だ。だけど私たちはほんとの下町を知らない。下町と聞いて日本橋をイメージする人も多くは………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年11月11日
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犬身 [著]松浦理英子
 寡作で知られる松浦理英子の待望の新作である。『裏ヴァージョン』から7年、『親指Pの修業時代』から数えれば14年。もー長かったよ。だけど待っててよかったよ。  こんなとき、犬だった………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年11月04日
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暴走老人! [著]藤原智美
 巷(ちまた)ですでに話題沸騰寸前の本である。『暴走老人!』。作家の藤原智美さんによる、「新タイプの老人」考だ。  人は歳(とし)とともに成熟し、分別を身につけて丸くなる――そんな………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年10月14日
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生のあやうさ 哀悼と暴力の政治学 [著]J・バトラー
 「9・11以後」はいまや世界を、政治を語るときの欠かせないキー概念になってしまった感がある。現代思想も例外ではなく、というか思想界にこそ、それは衝撃を与えたのかもしれない。日本語………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年10月07日
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ハル、ハル、ハル [著]古川日出男
 きみはもう読んだ? 『ハル、ハル、ハル』。マジやばいっすよ、この小説は。読むとテンションの高さがうつるからね。あと口調も。本を読みながら息がハアハア上がるって、あんまりない体験だ………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年09月16日
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未来への経済論―映画で読み解く私たちの行方 [著]小村智宏
 経済のしくみって、みんな絶対知っておいたほうがいいと思うのね。でも、中高生にもわかる良質な入門書ってなかなかない。吉野源三郎『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)や伊東光晴『君たち………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年09月09日
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とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起 [著]伊藤比呂美
 伊藤比呂美の本には、詩でもエッセーでも小説でも対談でも、遠く離れた場所にいる女友達から来た、直近の消息と心境を知らせる手紙みたいな効用がある。細かい事情はわからなくても、本を通………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年08月05日
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いい子は家で [著]青木淳悟
 一昨年、初の小説集『四十日と四十夜のメルヘン』(新潮社)で「すげえ新人が登場した!」と読書界を震撼(しんかん)(または当惑)させた青木淳悟の第2作品集はとびきりヘンテコリンな家族………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年07月22日
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言語学者が政治家を丸裸にする [著]東照二
 不見識な発言で、先日も閣僚が辞任したばかり。政治家の発言が軽くなっていませんか、と思っている人は多いことだろう。政治家のスピーチには辟易(へきえき)、と思っている人も大勢いるにち………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年07月08日
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フランスから見る日本ジェンダー史 [編]棚沢直子・中嶋公子
 学問や思想っていうものは、だいたい西欧の理論の上に成り立っている場合が多い。ジェンダー論もご多分にもれずである。しかし歴史や文化が異なれば、男女や家族の関係にズレがあるのは当然だ………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年06月24日
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私たちは本当に自然が好きか [著]塚本正司
 「自然好き」を自任する人は多いと思うけれども、はたして私たち日本人が真に「自然好き」かとなると、じつは甚だあやしいのである。  証拠はいくらだってある。思い出してみてほしい。あな………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年06月17日
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コップとコッペパンとペン [著]福永信
 福永信を読むとは、稀有(けう)な読書体験をするってことだ。  実際彼は、小説を現代アートの一種と思っている節さえあり、『アクロバット前夜』では横書きに印刷された文章がページをまた………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年05月27日
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美術館の政治学 [著]暮沢剛巳
 たまたま入った美術館で現代アートの企画展などに遭遇し、ふと感じる「しまった」という気分。著者いわく。  〈確かに「現代美術」の多くは一般的なポピュラリティに乏しく、また作品鑑賞に………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年05月20日
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わたしたちに許された特別な時間の終わり [著]岡田利規
 若手の演劇人が虎視眈々(こしたんたん)といい小説を書いてるんだよねという印象を私は最近もっている。宮沢章夫や松尾スズキがそうであったように、前田司郎も本谷有希子も、戯曲と小説、両………[記事全文]
[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)  [掲載]2007年04月22日

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