9・11テロで3千人近い人が亡くなった。これは戦争だと当時の大統領は説き、メディアも一般人もさらなるテロ攻撃に怯(おび)えた。数日後に旅客機が運航再開したとき、ほとんどはがら空き………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家) [掲載]2009年6月28日
飲み会の席で、何気(なにげ)なく独創的な意見を語る人がいる。みんなが「ですよねー!」と同調しがちな世の中に合わせつつも、ふっと日常で気づいた違和感を別の視点で語れる柔軟さ。明日に………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家) [掲載]2009年6月21日
著者の池谷さんは私より2歳下、同じ静岡県の出身だ。本書の書評のため初期の著作から刊行順に彼の足跡を一気に読んで辿(たど)り、そうだよ、研究者はいつだってこうやってひとりの人間とし………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家) [掲載]2009年6月7日
「言葉っていくつあると思う?」と若き女性が幼なじみに尋ねる。五つ、六つ? 自分たちが聞いたこともない言葉もあるはずだ。ふたりは果てしなく広がる世界を想像してわくわくする。この場面………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家) [掲載]2009年5月10日
書店に行けば空の写真集はたくさんあるが、この著者の本以上のものにはなかなかお目にかかれない。もっときれいな写真集はあるだろう、だが気象予報士の資格も持つ高校教師の著者がつくる本は………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2009年3月22日
まずは小野利明の装画、多田和博の装幀(そうてい)が素晴らしい。期待して本を手に取りページを捲(めく)ると、たちまち冬の八ケ岳の空気が匂(にお)ってきた。 ポスターを見ただけで心………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2009年3月1日
意欲的に力作・良作を発表し読者を惹(ひ)きつける実力派が、ときおり鳥肌の立つような大ホームランをかっ飛ばす。すべての動作がぴたりぴたりと必然のように嵌(はま)り、打球は物理法則に………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2009年2月15日
コカ・コーラはあらかじめブランド名を知って飲むと脳のある部分が活動するのに、ペプシだとさほど反応しない。ペプシは脳科学的にもブランド戦略に失敗している――そんな衝撃の研究が発表さ………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2009年2月8日
いまにもダンスを踊り出しそうな著者近影、「存命中の最もセクシーな宇宙物理学者」なる呼び声にこのタイトル。なんだ、ふざけた科学読み物かと勘違いした方も、読み進めるうちにきっと瞠目(………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2009年1月25日
読書中、実は80年代の名曲「リフレインが叫んでる」がずっと脳の中で響いていた。実際、山田正紀の小説はリフレインに満ちている。 80年代に日本SFブームは頂点を極めた。山田正紀は………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2009年1月18日
プルーストの一節を読んでその光景がありありと脳裏に浮かび、たちまち過去の想(おも)い出へと引き寄せられる。年齢も文化も違う作中人物といつしか同化し、遥(はる)か異国で冒険に生きる………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2009年1月4日
(1)聖者は口を閉ざす [著]リチャード・プライス [訳]白石朗 (2)世界一高い木 [著]リチャード・プレストン [訳]渡会圭子 (3)木曜日だった男 一つの悪夢 [著]G・K・………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2008年12月21日
「映画『アンタッチャブル』を観(み)てから読むと、よりいっそうおいしく楽しめます」 と巻末にあるが、まさにその通り。良質の小説を着実に発表し続けてきた山之口洋が、新書の書き下ろ………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2008年11月16日
つむじ風のように突然町へ降り立った男が、世界の見え方を一変させてゆく――イギリスの鯨と呼ばれた巨人チェスタトンの小説は、お伽噺(とぎばなし)こそが最高に「リアル」な物語なのだと教………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2008年11月9日
“今”そして“時”という漢字の重みをこれほど感じたのは初めてだ。この物語はわれらがこれから体験し、そしてこれまで体験してきた“今”への認識を変えてしまう。 ユダヤ系物理学者と黒………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2008年10月12日
昨今のエンターテインメントは、過剰なほど読者に呼吸を合わせてくれる。こちらが何も考えなくても息を吸って吐いてドキドキできるよう、呼吸をおぜん立てしてくれる。だからそんな自動性に息………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2008年9月28日
いきなり冒頭の「謝辞」欄に組み込まれていた掌編に心奪われた。文学を目指しつつ亡くなった父のタイプライターが夜ごと地下室で音を立て始める。遺族が紙を挟み込むと、そこに幽霊や超自然の………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2008年9月21日
山中伸弥教授らによるヒトiPS細胞誕生のニュースは再生医療の未来に希望をもたらした。それから半年が過ぎ、一般向けの解説書が相次いで出版されている。世界中の研究者がiPS細胞を少し………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2008年8月24日
再評価が進んでいるイギリスの作家プリーストのベスト短編集が登場した。ジャンル小説も現代文学も分け隔てなく愉(たの)しむという人にこそお薦めしたい、魅力的な一冊だ。 プリーストは………[記事全文]
[評者]瀬名秀明(作家、東北大学機械系特任教授) [掲載]2008年7月6日
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