阿佐ケ谷という町は東京都杉並区にある。だが、この際、地名については忘れていただいてもかまわない。阿佐ケ谷住宅の「奇跡」の最大の所以(ゆえん)は、それが1958年に誕生したというこ………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2010年3月7日
がんで亡くなった人々の、死に臨む記録である。タイトルに「新」とあるとおり、1981年刊行の『ガン50人の勇気』の続編という位置付けなのだが、前作から約30年という歳月の流れは、日………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2010年1月31日
(1)ディス・デイ「希望の一日」 [編]クーリエ・ジャポン編集部 (2)朝日平吾の鬱屈(うっくつ) [著]中島岳志 (3)にじんだ星をかぞえて [著]上原隆 オバマ米大統領就任式………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年12月27日
なんとヤンチャな小説なのだろう。鳥取県の片田舎で結成されたレディースの暴走族・製鉄天使が中国地方を制覇し、忽然(こつぜん)と姿を消してしまう物語――というストーリーそのものの荒っ………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年12月13日
猿人フイハイと妖怪ケンモンと凶獣ペシャクパラングを探す旅である。もっとも、それらの正体は不明。高野秀行さんが探しているのは、存在が現地で語り継がれてはいるもののまだ科学的に確認さ………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年11月22日
武誠治(たけ・せいじ)という主人公、もともとはのんきな性格である。24歳。フリーター。〈このままではまずいな、という危機感はうっすらと心のどこかにある〉ものの、〈まだまだ大丈夫。………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年11月1日
部屋の広さは15畳ほど。足元の床は約1メートル四方だけカーペットが切り取られ、周囲が赤く縁取られている。ボタンを押すと激しい音をたててその床が開き、ロープを首にかけられたまま、体………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年9月27日
中場利一さんと岸和田は、切っても切れない間柄である。 1994年のデビュー作『岸和田少年愚連隊』以来、中場さんは岸和田を舞台にしたヤンチャな少年たちの物語をずっと描きつづけてき………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年8月9日
なんとも元手のかかった短編小説集である。2巻合わせて全20編、いずれも椎名誠さん自身の言葉を借りれば〈わたしの日常をそのまんま呆然(ぼうぜん)と書き綴(つづ)っているだけの「なん………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年7月12日
自殺をすることを、僕たちはつい詩的に「自ら死を選んだ」などと言ってしまう。本書の読了後は、それがいかに無神経で、残酷で、傲慢(ごうまん)な言い方なのか、苦みとともに思い知らされる………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年6月21日
地方の国公立大学はいったいどうなってしまうのか。本書の副題にある〈大学法人化の現場〉――その現場は、僕たちが予想/覚悟していた以上に、とんでもないありさまだった。 基礎医学の研………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年5月17日
かつて炭鉱の坑内で働いた老人は、畳の上で腹ばいになったり中腰になったりして、蒸し暑い坑内での採掘作業の様子を熱心に著者に語る。炭鉱が閉山したあとの島に残った老人は、取材を終えた著………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年4月26日
1972年、「ローリング・ストーン」誌は、ローリング・ストーンズのツアールポをトルーマン・カポーティに依頼した。ところが、カポーティはツアーには同行したものの執筆を放棄。ならば、………[記事全文]
[評者]重松清(作家) [掲載]2009年3月22日