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評者一覧

巽孝之書評

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文学鶴亀 [著]武藤康史
 広く「年譜のおじさん」として知られる文芸評論家が、ここ20年ほどのあいだに新聞雑誌に発表したコラム集。世に蔵書家、愛読家は少なくないが、彼が唯一無二なのは、敬愛する文学者の人生や………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2008年03月30日
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手紙のアメリカ [著]時実早苗
 「白やぎさんからお手紙ついた/黒やぎさんたら読まずに食べた/しかたがないのでお手紙かいた/さっきの手紙のご用事なあに」  まどみちお作詞、団伊玖磨作曲の「やぎさんゆうびん」は、み………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2008年03月23日
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哀れなるものたち [著]アラスター・グレイ
 1881年2月、スコットランドはグラスゴー市のクライド川から引き揚げられた若き妊婦の溺死(できし)体が、天才外科医ゴドウィン・バクスターの手で甦(よみがえ)る。彼はあろうことか胎………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2008年03月09日
伯林星列―Berlin Konstellation [著]野阿梓
 もしも第2次世界大戦でヒトラーが勝利を収めていたら? こうした発想の歴史改変小説は「ブレードランナー」の原作で著名なディックの『高い城の男』をはじめ、少なくない。ところが本書は、………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2008年03月02日
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阪急電車 [著]有川浩
 先月、集中講義で関西出張し、毎日のように、梅田から阪急電車を利用した。その車中、何の気なしに本書をめくったところたちまち引き込まれ、淡路駅で京都本線から千里線へ乗り換えるのを忘れ………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2008年02月24日
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敗戦の記憶―身体・文化・物語 1945―1970 [著]五十嵐惠邦
 著者は60年大阪生まれ、現在は米国バンダービルト大学歴史学部準教授。本書は2000年にプリンストン大学より出版された著書の邦訳。  敗戦研究といえば、わが国でも加藤典洋らの仕事が………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2008年02月10日
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マイ・ドリーム/合衆国再生 [著]バラク・オバマ
 ビル・クリントンこそはアメリカ初の黒人大統領だ――こんな風説を広く知らしめたのは、黒人(女性)としてアメリカ初のノーベル文学賞作家となったトニ・モリスン。たしかに、白人とはいえア………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2008年02月03日
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グレイト・ウェイヴ [著]クリストファー・ベンフィー
 著者は長く19世紀を専攻してきたアメリカ文学者。ところが2003年の本書では一転、南北戦争以後に成り金が横行し腐敗が進んだ「金ぴか時代」のアメリカと、開国以後に近代化の進む「明治………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2008年01月06日
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巽孝之 書評委員お薦め「2007年の3点」
 (1)大失敗(スタニスワフ・レム著、久山宏一訳、国書刊行会・2940円)  (2)Euphoric 陶酔(野波浩著、エディシオン・トレヴィル・3465円)  (3)ギターを抱いた………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年12月23日
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臈(らふ)たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ [著]大江健三郎
 なんとも不思議なタイトルは、19世紀アメリカ・ロマン派作家ポー晩年の名詩「アナベル・リイ」(1849年)に、戦後、日夏耿之介(ひなつ・こうのすけ)が施した名訳に則(のっと)る。熾………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年12月16日
ギリシアの神々とコピーライト [著]ソーントン不破直子
 19世紀後半、ニーチェは「神の死」を提唱し、20世紀後半、フーコーは「人間の死」を、バルトは「作者の死」を宣告した。彼らの批判的思考の道筋は、西欧文明がいかに長いこと、「神」の権………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年12月09日
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ロックフェラー回顧録 [著]デイヴィッド・ロックフェラー
 ロックフェラー・センターといえば、マンハッタンは五番街の目抜き通りでもひときわ輝く名所だ。しかし、それが当初は1930年代の大恐慌を生き抜くアメリカの国家的象徴であり、だからこそ………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年11月25日
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ミッドナイト・クライシス [著]茅野裕城子
 茅野裕城子は、当代きってのユーモア作家だ。ふつう中高年女性の妊娠・閉経を含む微妙な恋愛心理と聞けば、はなはだ深刻な素材のように響くかもしれないが、いったん彼女の手にかかると、抱腹………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年11月11日
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マルクスの亡霊たち [著]ジャック・デリダ
 マルクス=エンゲルス共著の『共産党宣言』(1848年)冒頭は、誰もが知っている――「亡霊がヨーロッパに取り憑(つ)いている――共産主義の亡霊が」。  そしてシェークスピアの『ハム………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年11月04日
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惑星の思考 〈9・11〉以後を生きる [著]宮内勝典
 宮内勝典が2005年に刊行した『焼身』(集英社)は、9・11同時多発テロをきっかけに書かれた最も切実な長編小説である。1960年代、ヴェトナム戦争に抗議するヴェトナム人僧侶が街路………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年10月07日
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エルヴィス、最後のアメリカン・ヒーロー [著]前田絢子
 ロックの帝王エルヴィス・プレスリーが42歳で世を去ってから、今年の8月で30年。ゆかりの地・テネシー州メンフィスでは追悼企画が行われ、いまもアメリカ合衆国にはエルヴィス生存説を信………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年09月23日
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日本/映像/米国 共感の共同体と帝国的国民主義 [著]酒井直樹
 映画を通して、日米を中心にした環太平洋関係を考える批評の決定版が、ついに登場した。  たとえば本書は、「ランボー」シリーズに代表されるハリウッド映画のみならず、「ペパーミント・キ………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年09月02日
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神の火を制御せよ―原爆をつくった人びと [著]パール・バック
 第2次大戦でアメリカが原爆開発のために組織した「マンハッタン計画」に、もしも若き才女が関(かか)わっていたら? 本書はそんな発想より、美貌(びぼう)の女性科学者ジェーン・アールを………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年08月26日
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すべての終わりの始まり [著]キャロル・エムシュウィラー
 半世紀ものキャリアを誇るアメリカ女性作家キャロル・エムシュウィラーは、すでに生ける伝説である。ジェイン・オースティンとともにフランツ・カフカを愛する彼女は、長短編問わず多数の傑作………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年08月05日
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オリエンタルズ [著]ロバート・G・リー
 オリエンタリズムと聞けば、かつてパレスチナ系知識人サイードが定義したとおり、西欧が東洋を支配しやすいよう捏造(ねつぞう)した紋切り型のイメージ群が思い浮かぶ。フジヤマ、ゲイシャ、………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年07月29日
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ロバート・アルトマン―わが映画、わが人生 [編]デヴィッド・トンプソン
 好きな映画といったら、ふつう作品ひとつひとつで決まる。だが、何の気なしに観(み)て夢中になった作品のいくつかが、たまたま同一の監督の手になるものとわかる体験が何度も続けば、偶然は………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年07月22日
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ジャン=ジャックの自意識の場合 [著]樺山三英
 華麗な文章力をもつ新人が現れた。  時は1968年5月、かの18世紀フランス啓蒙(けいもう)主義を代表する思想家ジャン=ジャック・ルソーの魂に乗り移られた日本人青年医師が、とある………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年07月15日
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スコット・ジョプリン―真実のラグタイム [著]伴野準一
 1973年の映画「スティング」以来、黒人作曲家スコット・ジョプリン(1868年〜1917年)は、ラグタイムの名曲「エンタテイナー」のメロディーとともに、一躍有名になった。しかし、………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年07月08日
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フロイトの弟子と旅する長椅子 [著]ダイ・シージエ
 中国系フランス語作家・映画監督シージエの第一長編『バルザックと小さな中国のお針子』(2000年)は、中国共産党のプロレタリア大革命がピークを迎えた1971年、ブルジョア的価値観の………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年07月01日
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黄金と生命―時間と錬金の人類史 [著]鶴岡真弓
 人は「黄金」を求めて移動する。1849年には、北米の東海岸から西海岸の黄金郷へと人々が殺到してゴールドラッシュが発生するが、20世紀に入ると、ハリウッドの映画産業やシリコンバレー………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年06月17日
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クルマが語る人間模様―20世紀アメリカ古典小説再訪 [著]丹羽隆昭
 文学とテクノロジーは関(かか)わりが深い。しかしクルマと文学の連動については、ほとんど探究されてこなかった。そこへ自他ともに認めるクルマ好きの著者がアメリカ文学史をスリリングに読………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年06月03日
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メタボラ [著]桐野夏生
 桐野夏生は書評者泣かせの作家である。なにしろ出る作品すべて文句なしにおもしろいのだから、どれかひとつを選ぶことなどできはしない。  だが今回、禁を冒しても『メタボラ』を取り上げる………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年05月20日
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兵士になった女性たち―近世ヨーロッパにおける異性装の伝統 [著]R・M・デッカー、L・C・ファン・ドゥ・ポル
 1980年代半ばにアメリカ東海岸の大学院で学んでいたとき、同級生にテキサス生まれの陽気で聡明(そうめい)な娘がいた。いつもカウボーイならぬカウガールふうのいでたちで、真っ赤なオン………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶応大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年05月13日
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巨船ベラス・レトラス [著]筒井康隆
 ある日突然、文学系イベントを行っている最中のカフェ「ペッティロッソ」で爆発騒ぎが起こり、犯人は、地方同人誌で活躍しプロ作家に恨みをもつ29歳の工員・鮪勝矢(しび・かつや)と判明す………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年04月29日
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売れるマンガ、記憶に残るマンガ [著]米沢嘉博
 本書は、三十年以上の歴史をもつ世界最大規模の同人誌即売会コミケ(コミックマーケット)で長年準備会代表を務め、マンガ評論の第一人者として健筆をふるいながらも、昨年十月に惜しくも急逝………[記事全文]
[評者]巽孝之(慶應大学教授・アメリカ文学)  [掲載]2007年04月22日

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