鷲田清一書評
最新20本
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個々人の情熱、企業の財務、行政との押し問答が複雑に絡まりあうその渦中に立ち、数日の出張でベネチア、ミラノ、パリ、あるいはバルセロナの建設現場や展覧会場を回り、帰国すればこんどは、...
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「本書は……現代日本の政治・思想・文化の状況に対するつよい違和の念に貫かれています」。本書はこのような言葉で始まる。「まつろわぬ」ことの表明である。「まつろわぬもの」、それは坂部...
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大学における研究で科学技術系が占めるウエートは破格的に大きい。研究に投じられる予算はある種バブル状態にあるし、そのぶん、リーダーは性急に成果を求められながら、しかし研究に従事する...
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少しくらいけがをしてもいいから、自然ともっとふれあい、友だちと取っ組み合いをし、家庭と学校のみならず地域のなかで健やかに育ってゆくべきだと呼びかける一方で、「安全」という標語の下...
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(1)難波(なにわ)ともあれことのよし葦(あし)(富岡多惠子著)
(2)文芸時評という感想(荒川洋治著)
(3)八十二歳のガールフレンド(山田稔著)
ことし書評欄で取り上げ...
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- [評者]鷲田清一―書評委員のお薦め「今年の3点」
- [掲載]2005年12月25日
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小学生のころ、変に思っていた。音楽室の壁にずらーっと並んでいる音楽家たちの肖像。「音楽の父」バッハからモーツァルト、ベートーベンをへて、ドボルザークあたりまでだったか。音楽って...
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ミラン・クンデラのこの小説論を読みながら、私はある夕刻のことを思い出していた。
シンポジウムからの帰り道、私は平田オリザさんとまだ議論を続けていた。「19世紀にはサイエンティス...
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なぜここはこの音? なぜここはこの色?
無数の音程や響きからたった一つの音が選びだされる。無数の明度や色調からたった一つの色が選びだされる。そこには、この音、この色以外、絶対あ...
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とにかくむずかしい問題を扱っている。問題が抽象的すぎるというのではない。あまりにも近くにありすぎて、そんな〈いのち〉のうごめき、そんな〈いのち〉のかけあいがあろうとすら、ふつうは...
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路上生活者のハウスの、2年9か月をかけた調査記録である。グラフや数字ではなく、手書きのスケッチと図面と文章で、住人の住まい方、建築仕様が描かれる。生活費0円に近い暮らしをしている...
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本書をそろそろ閉じる段になって、はじめて一枚の写真に出あう。アフリカ東部の難民キャンプで、家族が心配そうに見守るなか、少女の胸に聴診器を当てる著者が写っている。そしてその写真の「...
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この男、東京の書店でも買える関西の人気タウン誌の辣腕(らつわん)編集長にして、だんじり祭の元若頭である。一年中頭の中が「だんじり」だらけ。「だんじりでゆうたら……」という翻案で思...
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泣かせるルポを書きついできた永沢光雄。その彼が、下咽頭(いんとう)ガンの手術を受け、声を奪われた。起きるなり首に激しい痛みが襲い、ときに呼吸困難にもなる。手の指を一本動かすのさえ...
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細胞にも色艶(いろつや)がある。明けても暮れても試験管をのぞいているうち、その色艶が見分けられるようになると、もう「一心同体になるほどに彼らを愛し」はじめている。だから色艶が悪い...
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著者に叱(しか)られるかもしれないが、まず本文最後の二ページを開いていただきたい。
右ページには、催眠効果をもたらすといわれる縦ストライプを夜空に向けサーチライトで投射した、ナ...
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幼い頃に心躍らせた夜店の賑(にぎ)わい、場末の小屋で見てはいけないものを見て全身金縛りになった体験、長じて出入りするようになった花街の人生模様。その万華鏡のような思い出を彩ってい...
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わたしの勤務先は、大阪万博の跡地の外れにある。いまは緑がずいぶん深くなり、高速のアスファルト道も周囲にすっかり溶け込んでいる。が、生活臭はまったくない。祭りの記憶もとっくに消え、...
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