文芸

ジャックはここで飲んでいる/と、彼女は言った [著]片岡義男

ジャックはここで飲んでいる/と、彼女は言った [著]片岡義男

■人生は、自分の外側にある 片岡義男の活躍がめざましい。小説・エッセイを含めて年に三、四冊は出ている。七十代後半にして、バッターボックスで飛んでくる球を次々とかっ飛ばすような書きっぷり。呻吟(し………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]文芸 

〈花〉の構造―日本文化の基層 [著]石川九楊

〈花〉の構造―日本文化の基層 [著]石川九楊

■漢字とひらがな、相互作用の妙 花、はな、ハナ……。漢字、ひらがな、カタカナの三つの文字体系を併用する日本語の特性が、いかに日本文化を特徴づけてきたか。著者は日本語の成立過程を辿(たど)り、万葉………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]文芸 

尻尾と心臓 [著]伊井直行

尻尾と心臓 [著]伊井直行

■会社員それぞれの生き方に共感 「企業小説」とも「経済小説」とも違う「会社員小説」だ。仕事での試行錯誤を通じて変容していく会社員の内面にじっと目をこらす本書を読んでいると、「平凡なサラリーマン」………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

ラガ―見えない大陸への接近 [著]ル・クレジオ

ラガ―見えない大陸への接近 [著]ル・クレジオ

■海に生きる民への憧憬語る旅 オセアニアという「見えない大陸」、すなわち海に生きる民の土なき領地であり、その営みを見ようとしない人々が地図上の空白と見なしてきた場所を、ル・クレジオが語る。それは………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

詩のトポス 人と場所をむすぶ漢詩の力 [著]齋藤希史

詩のトポス 人と場所をむすぶ漢詩の力 [著]齋藤希史

■土地と言葉をめぐる上質な旅 現代日本語は、漢詩文を捨てることで出来てきた。齋藤希史はいくつかの著書においてそう指摘してきた。漢字・漢詩文を核として展開する言葉の世界を「漢文脈」と呼び、それを知………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

求愛 [著]瀬戸内寂聴

求愛 [著]瀬戸内寂聴

 私が自ら女性になることはないし、90歳を超えて生き続けることもないと考えている。だから瀬戸内寂聴のように、90歳を超えても活躍し続ける女性というのは、自分から最も遠く離れたところにいるものと思………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

ニセモノの妻 [著]三崎亜記

ニセモノの妻 [著]三崎亜記

 日常の風景がかすかにズレたとき、世界のあり方がおそろしく変容する夫婦の物語を4編収録している。 例えば、引っ越ししたばかりの高層マンションを夜にふと見上げたとき、自分の部屋だけが明るく、ほかは………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

クロコダイル路地(1・2) [著]皆川博子

クロコダイル路地(1・2) [著]皆川博子

■革命の正義が秘める暗黒面 皆川博子の新作は、革命期のフランスと19世紀初頭のイギリスを舞台にした壮大な物語で、歴史小説としても、ミステリーとしても、幻想小説としても楽しめる重層的な作品である。………[もっと読む]

[評者]末國善己 (文芸評論家)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]文芸 

あの素晴らしき七年 [著]エトガル・ケレット

あの素晴らしき七年 [著]エトガル・ケレット

■笑いと日常、その陰にあるもの 短編の名手として知られる。絵本もつくるし、映像も手がける。 文学イベントでいそがしく世界中を飛び回っており、昨年は日本へもきた。 一口でいえば、奇妙な話の書き手で………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]文芸 

『痴人の愛』を歩く [著]樫原辰郎

『痴人の愛』を歩く [著]樫原辰郎

■発見、想像、思索、小説に導かれ 小説の記述をもとに、著者は、『痴人の愛』を歩く。文字通り地図に沿ってまず浅草から出発するが、なにより共感するのは歩き方だ。歩きつつ、ふと目に入ったものから、べつ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]文芸 

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