文芸

ザ・カルテル(上・下) [著]ドン・ウィンズロウ

ザ・カルテル(上・下) [著]ドン・ウィンズロウ

■麻薬戦争の絶望を映す娯楽小説 メキシコ麻薬戦争を描いた本書は一気読み保証のエンタメ小説だが、その領域だけにとどまらない。読者はメキシコの絶望的状況を直視し、悩むことになる。 麻薬戦争は2006………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]文芸 

僕の違和感(上・下) [著]オルハン・パムク

僕の違和感(上・下) [著]オルハン・パムク

■イスタンブル、路地裏の人生 海外旅行の前には、その土地の作家の小説を読むといい。そこに生きる人たちの感覚がわかるから。イスタンブルに行くならパムクを読むことは欠かせない。本書を読みながら、私は………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]文芸 社会 

大きな鳥にさらわれないよう [著]川上弘美

大きな鳥にさらわれないよう [著]川上弘美

■未来の人類、揺らぎに共鳴 滅亡の危機に直面する、未来の人類。川上弘美が長編小説『大きな鳥にさらわれないよう』で描くのは、数を減らした人類の生態とそれを取り巻くシステムだ。ネズミやイルカなど、さ………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年05月29日
[ジャンル]文芸 

屋根裏の仏さま [著]ジュリー・オオツカ

屋根裏の仏さま [著]ジュリー・オオツカ

■「写真花嫁」の声紡ぎ、合唱曲に 一度に複数の声を、それもたくさんの声を、書き綴(つづ)ることはできるだろうか。集団としての「かれら」を記述するのではなく、それぞれが異なる経験を持ち、家族を持ち………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年05月29日
[ジャンル]文芸 

ヒーロー! [著]白岩玄

ヒーロー! [著]白岩玄

■目を奪われる、いじめ撲滅作戦 デビュー作『野ブタ。をプロデュース』で読者をあっといわせた白岩玄。それから12年がたち作者も大人になったかな、と思ったらそうでもなかった(あ、これ褒め言葉です)。………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年05月22日
[ジャンル]文芸 

天下一の軽口男 [著]木下昌輝

天下一の軽口男 [著]木下昌輝

■権力者やり込め、胸のすく思い 木下昌輝は、宇喜多直家が梟雄(きょうゆう)になるまでを追ったデビュー作『宇喜多の捨て嫁』で、高校生直木賞、舟橋聖一文学賞などを受賞。人魚の肉を食べた新撰組隊士が異………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年05月22日
[ジャンル]歴史 文芸 

ジャッカ・ドフニ―海の記憶の物語 [著]津島佑子

ジャッカ・ドフニ―海の記憶の物語 [著]津島佑子

■繰り返す迫害への静かな怒り 文学とは、つらい現実から逃避する場ではなく、そんな現実と戦う現場であり、読み手にその力をもたらすものだと教えてくれた作家が、津島佑子だった。遺作の本書も、強靱(きょ………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]文芸 社会 

模範郷 [著]リービ英雄

模範郷 [著]リービ英雄

■恐れ超え、記憶の場に踏み込む リービ英雄の最初の小説「星条旗の聞こえない部屋」が発表されたのは一九八七年。英語で生まれ育ったアメリカ人が日本語で書いた小説として話題をよんだが、それ以来、彼は日………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]歴史 文芸 

死仮面 [著]折原一

死仮面 [著]折原一

 折原一の新作は、現実と作中作が同時並行で進む複雑な構成の物語である。 秋月雅代は、急死した内縁の夫の境遇が、秘密に包まれていたと知る。夫が何者かを調べ始めた雅代は、遺品の小説を読み始める。 小………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]文芸 

眩(くらら) [著]朝井まかて

眩(くらら) [著]朝井まかて

■仕事に生き、迷い、悩む女絵師 朝井まかては、歌人・中島歌子の数奇な人生を描く直木賞受賞作『恋歌』、奇矯な井原西鶴が印象に残る『阿蘭陀西鶴』など、文人を題材にした作品を発表してきた。葛飾北斎の娘………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年05月08日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 

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