文芸

鎌鼬―田代の土方巽 [写真]細江英公 [編]鎌鼬美術館

鎌鼬―田代の土方巽 [写真]細江英公 [編]鎌鼬美術館

 異物の舞。古色漂う風景のなか、宙を舞う半裸の男を幼い少女たちが見やっている。この写真集の表紙を飾る一枚は、強烈だ。 「舞踏」を生んだ土方巽(ひじかたたつみ)と写真家・細江英公(えいこう)が秋田………[もっと読む]

[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能 

ニッポン エロ・グロ・ナンセンス―昭和モダン歌謡の光と影 [著]毛利眞人

ニッポン エロ・グロ・ナンセンス―昭和モダン歌謡の光と影 [著]毛利眞人

 昭和初期のモダン文化の特徴は、エロ、グロ、ナンセンスだった。表現の規制を受けながらも小説、映画などで華開いた昭和モダンの中に、色恋が題材のエロ歌謡があったことは、本書を読むまで知らなかった。 ………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能 

坊っちゃんのそれから [著]芳川泰久

坊っちゃんのそれから [著]芳川泰久

■明治の現場が迫る名作の続編 超大型新人の登場である。文芸批評家にしてフランス文学研究者、翻訳家、大学教授の立場で現代文学を作ってきた芳川泰久が、本格的に小説家デビューした。その最初の作品は、夏………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 人文 

室町無頼 [著]垣根涼介

室町無頼 [著]垣根涼介

■常識を疑う力、閉塞感打ち破る 垣根涼介の2作目の歴史小説は、寛正の土一揆をクライマックスにしている。そのため、南米移民が、自分たちを切り捨てた日本政府に復讐(ふくしゅう)する著者の代表作『ワイ………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]歴史 文芸 

オはオオタカのオ [著]ヘレン・マクドナルド

オはオオタカのオ [著]ヘレン・マクドナルド

 すばらしいノンフィクション作品だ。著者のヘレン・マクドナルドはケンブリッジ大学で科学史・科学哲学を学んだ女性。父の死によって精神的な危機に直面し、ある日思い立ってオオタカを飼う。少しずつ慣れて………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 

蜜蜂と遠雷 [著]恩田陸

蜜蜂と遠雷 [著]恩田陸

■音楽への愛情伝える、展開の妙 舞台は芳ケ江(よしがえ)国際ピアノコンクール。3年ごとに開催され、6回目を迎えるこのコンクールは、優勝者が世界屈指のSコンクールでも優勝した実績があり、近年評価が………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]文芸 

分かれ道ノストラダムス [著]深緑野分

分かれ道ノストラダムス [著]深緑野分

 『戦場のコックたち』が高く評価された著者の新作は、ノストラダムスの大予言が注目を集めていた1999年の日本を舞台にした青春ミステリーである。 高1のあさぎは、2年前に死んだ友人・基(もとき)の………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]文芸 

少年聖女 [著]鹿島田真希

少年聖女 [著]鹿島田真希

■水か陸か、迷宮へと誘う問題作 鹿島田真希の小説は読者をたじろがせるところがある。『少年聖女』もそう。書き出しからもう謎めいている。〈水の中で起きた事件は、僕らには到底わかるまい、なにしろ僕らは………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年11月06日
[ジャンル]文芸 

洗礼ダイアリー [著]文月悠光

洗礼ダイアリー [著]文月悠光

■自意識を振り払う、詩人の挑戦 初対面の人が「音楽やってます」と自己紹介したら親しみを持つけれど、「詩を書いてます」だったら一瞬、言葉に詰まるかもしれない。繊細で独りの世界にこもりがち、というの………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年11月06日
[ジャンル]文芸 

熊と踊れ(上・下) [著]A・ルースルンド、S・トゥンベリ

熊と踊れ(上・下) [著]A・ルースルンド、S・トゥンベリ

■暴力の絆、強盗犯の実相を描く スウェーデンで実際にあった連続強盗事件に基づくこの犯罪小説は、ミステリーのだいご味を堪能できるだけでなく、犯罪者たちの真の姿を際立たせることに成功した作品だ。 綿………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年11月06日
[ジャンル]文芸 人文 ノンフィクション・評伝 

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