歴史

大獄―西郷青嵐賦/天翔ける [著]葉室麟

大獄―西郷青嵐賦/天翔ける [著]葉室麟

■このバランス感覚が今必要だ  昨年の12月23日、歴史小説作家の葉室麟氏が急逝された。享年66。まだ早すぎる死が惜しまれてならない。  今年は、明治維新から150年の節目にあたる。それを踏まえて連載を続けていた著者は………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2018年01月14日
[ジャンル]歴史

11の国のアメリカ史―分断と相克の400年(上・下) [著]コリン・ウッダード

11の国のアメリカ史―分断と相克の400年(上・下) [著]コリン・ウッダード

■混沌のレース、行方やいかに  アメリカ開拓レース、ゲートオープン!  バラついたスタートになりました。まず先頭を奪ったのはスペイン産「エル・ノルテ」、しかし母国の衰運に引きずられて早々に失速です。ついでフランス産「ニ………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2018年01月14日
[ジャンル]歴史

火定 [著]澤田瞳子

火定 [著]澤田瞳子

■猛威ふるう疫病と社会の闇  古代史ものの歴史小説が増えている。このブームを牽引(けんいん)している澤田瞳子の新作は、直木賞の候補にも選ばれた傑作である。  奈良時代。民を救うために設置された施薬院(せやくいん)と悲田………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]歴史 社会

縄文の思想 [著]瀬川拓郎

縄文の思想 [著]瀬川拓郎

■神話と考古学を手がかりに分析  縄文人は何を考えていたのだろう。たとえば夜空に浮かぶ星を何だと思っていたのか、死ぬとどうなると思っていたのか。どんなふうに恋をして、何を目標に生きていたのか。  かなうなら、彼らが見て………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]歴史

核DNA解析でたどる―日本人の源流 [著]斎藤成也

核DNA解析でたどる―日本人の源流 [著]斎藤成也

■縄文系、弥生系とは別の集団も  ここ数年で革命的に進歩した遺伝子研究の成果をもとに日本人の起源に迫る。  読んでみたら思わぬことが書いてあって驚いた。  日本人はどこから来たのか。これまでの定説は、次のようなものだっ………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年12月10日
[ジャンル]歴史 科学・生物

名婦列伝 [著]ジョヴァンニ・ボッカッチョ

名婦列伝 [著]ジョヴァンニ・ボッカッチョ

■神話・伝説も含め大がかりに  室町時代の学者、一条兼良は日野富子のために書いた「樵談治要(しょうだんちよう)」で、日本を「女のおさむべき国」とし、天照大神、神功皇后といった女神や伝説上の皇后から飛鳥、奈良時代の女帝を………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2017年11月26日
[ジャンル]歴史

ナチの子どもたち―第三帝国指導者の父のもとに生まれて [著]タニア・クラスニアンスキ

ナチの子どもたち―第三帝国指導者の父のもとに生まれて [著]タニア・クラスニアンスキ

■憎むか正当化か、両極の葛藤  ヒトラーを支えた第三帝国の指導者たち、彼らを「父」にもった子どもたちはどのような生き方を強いられたのか。いや彼らは「父」をどう受けとめたのか。フランス生まれの著述家が、8人の側近の子ども………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年11月26日
[ジャンル]歴史

メタヒストリー―一九世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力 [著]ヘイドン・ホワイト

メタヒストリー―一九世紀ヨーロッパにおける歴史的想像力 [著]ヘイドン・ホワイト

■歴史を「言語」から見直す企て  著者ヘイドン・ホワイトは、歴史学を、「物語性をもった散文的言説という形式をとる言語的構築物」としてみる。一般に人々は、出来事や観念が存在したあとで歴史が書かれると考えているが、それらは………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2017年11月12日
[ジャンル]歴史

小さな大世界史―アフリカから出発した人類の長い旅 [著]ジェフリー・ブレイニー

小さな大世界史―アフリカから出発した人類の長い旅 [著]ジェフリー・ブレイニー

■流れの速いスリリングな航海  ホモ・サピエンスのみなさま、ようこそ「出アフリカ・クルーズ」へ。流れが速いので、しっかりおつかまりください。  さっそく見えてまいりましたのは〈驚きの海〉です。あれだけ広いのに、ぎざぎざ………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年11月12日
[ジャンル]歴史

トラクターの世界史―人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち [著]藤原辰史

トラクターの世界史―人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち [著]藤原辰史

■未来のイメージ、体現した存在  エルヴィス・プレスリーが得意満面に乗り回し、カメラの前でポースをとる。小林旭が♪燃える男の~、とCMソングを歌う。濃い。濃すぎる。それが本書の主人公、トラクターである。  二〇世紀にな………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2017年11月05日
[ジャンル]歴史 社会

花びら供養 [著]石牟礼道子

花びら供養 [著]石牟礼道子

■静まった言葉が浮かび上がる美  水俣病を物語った『苦海浄土』を代表作とする石牟礼文学が、私にとって真に迫って感じ取れるようになったのは、アスベスト禍と東日本大震災に遭ってからのことだった。  本書の冒頭に置かれたエッ………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]歴史 社会 ノンフィクション・評伝

復興百年誌―石碑が語る関東大震災 [著]武村雅之

復興百年誌―石碑が語る関東大震災 [著]武村雅之

◇神奈川県民頌徳(しょうとく)碑◇  九十四年前の秋、祈りの声が地に満ちた。激震が県全域を襲い、家屋倒壊と火災と津波に幾万の人命が露と消えた。県民たちは各地に慰霊碑を建てて死者を弔った。公募にて選ばれし厚木町の碑名は「あ………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]歴史 社会

世界をまどわせた地図 [著]エドワード・ブルック=ヒッチング

世界をまどわせた地図 [著]エドワード・ブルック=ヒッチング

■デタラメ、だけどチャーミング  本書に登場するのは、すべてウソの地図である。あるものは意図的に、またあるものは誤解や怠慢によって描かれ、人々をまどわせてきた。地図を信じて探検に出かけたり、人生をかけ新天地に移住しよう………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年10月15日
[ジャンル]歴史

『写真週報』とその時代(上・下) [編著]玉井清

『写真週報』とその時代(上・下) [編著]玉井清

■国のプロパガンダ多角的に分析  平時と戦時、その違いは何か。価値観、倫理観の逆転現象である。友好が憎悪に変わることであり、そのようなシステムを戦時指導者がつくりあげることである。その手法のひとつが、国民に向けての、写………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]歴史 政治

ニュースクール―二〇世紀アメリカのしなやかな反骨者たち [著]紀平英作

ニュースクール―二〇世紀アメリカのしなやかな反骨者たち [著]紀平英作

■欧州の知性とリベラルな磁場  第1次世界大戦終結直後の1919年、ニューヨーク市に一風変わった学校が産声を上げた。社会人のための、総合的で実践的な人文社会科学の研究教育を掲げたニュースクール(新学院)である。哲学者デ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]歴史

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