歴史

ザビエルの夢を紡ぐ―近代宣教師たちの日本語文学 [著]郭南燕

ザビエルの夢を紡ぐ―近代宣教師たちの日本語文学 [著]郭南燕

■母語話者にない「最上のわざ」  四百年以上前にザビエルの蒔(ま)いた種が、明治初期に来日したヴィリオン神父の時代になって芽を出し、昭和初期にカンドウ神父にいたって花を咲かせ、その後ホイヴェルス神父の時代には立派に根を………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2018年05月12日
[ジャンル]歴史 人文

誤解された大統領―フーヴァーと総合安全保障構想 [著]井口治夫

誤解された大統領―フーヴァーと総合安全保障構想 [著]井口治夫

■ニューディールの先鞭と評価  アメリカの第31代大統領ハーバート・C・フーヴァーの業績を再評価する書である。任期は1929年から33年までのわずか1期だが、その間世界恐慌に出合い、適切な政策を採らなかったと無能呼ばわ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2018年05月12日
[ジャンル]歴史 政治

辺境中国―新疆、チベット、雲南、東北部を行く [著]デイヴィッド・アイマー

辺境中国―新疆、チベット、雲南、東北部を行く [著]デイヴィッド・アイマー

 広大な中国には公式に認められた55の少数民族が主に国境地帯で暮らしている。「山高く、皇帝遠し」ということわざがあるが、北京の意向はどの程度辺境に届いているのだろうか。本書は、英国のジャーナリストが新疆、チベット、雲南、………[もっと読む]

[評者]出口治明(立命館アジア太平洋大学学長)
[掲載]2018年05月12日
[ジャンル]歴史 社会

中国古代史研究の最前線 [著]佐藤信弥

中国古代史研究の最前線 [著]佐藤信弥

■甲骨文や兵馬俑の新事実に驚き  序章でノックアウトされた。僕は、甲骨文発見の経緯は、清朝末期の役人、王懿栄(おういえい)が北京でマラリア治療のため龍骨(りゅうこつ)と呼ばれる漢方薬を買い求めたところ文字らしきものが刻………[もっと読む]

[評者]出口治明(立命館アジア太平洋大学学長)
[掲載]2018年05月05日
[ジャンル]歴史

沖縄 憲法なき戦後―講和条約三条と日本の安全保障 [著]古関彰一、豊下楢彦

沖縄 憲法なき戦後―講和条約三条と日本の安全保障 [著]古関彰一、豊下楢彦

■現在に至る幾つもの誤謬えぐる  戦後日本の憲法体制から外されていた沖縄県民、沖縄返還に至る国内政治、そして現在の沖縄問題への政府の対応など、本書は1945年8月の日本敗戦、連合国による占領支配からの時間的経過を辿(た………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2018年04月28日
[ジャンル]歴史

墓石が語る江戸時代―大名・庶民の墓事情 [著]関根達人

墓石が語る江戸時代―大名・庶民の墓事情 [著]関根達人

■大規模調査から見えてくる事実  ねえ、あなた。お墓どうします?  いまどき「磯野家之(の)墓」みたいなのも、うーん。  古風でいいじゃないか、って、いえいえ。江戸時代のお墓をテッテイ的に調べた興味深い本があるのよ。 ………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2018年04月28日
[ジャンル]歴史

竹内好とその時代―歴史学からの対話 [編]黒川みどり、山田智

竹内好とその時代―歴史学からの対話 [編]黒川みどり、山田智

■「対立物の一致」を内包する思想  竹内好(よしみ)の風貌(ふうぼう)(本書巻頭の写真)はまったく圧倒的だ。柔道家のような頑強な体躯(たいく)、人を射抜くようなギョロリとした眼(め)。まぎれもない大人(たいじん)の風貌………[もっと読む]

[評者]間宮陽介(青山学院大学特任教授(社会経済学))
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]歴史

酒の起源―最古のワイン、ビール、アルコール飲料を探す旅 [著]パトリック・E・マクガヴァン

酒の起源―最古のワイン、ビール、アルコール飲料を探す旅 [著]パトリック・E・マクガヴァン

 ごきげんバッカスのお通りだ!  わーい、愉快愉快。人類が文明を生み出せたのは、お酒のおかげなんだって。酔っぱらうことで革新的な思考が刺激され、みんなでお祭り気分になれて共同体の絆も強まるってわけ。  じっさいアルコール………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]歴史

潜伏キリシタンは何を信じていたのか [著]宮崎賢太郎

潜伏キリシタンは何を信じていたのか [著]宮崎賢太郎

■先祖崇拝を重視し独自形に変容  長年にわたりカクレキリシタンのフィールドワークを続けてきた著者は、彼らが仏教を隠れ蓑(みの)にキリスト教の信仰を守り続けたという旧来の説に異を唱える。むしろそれは、伝統的な神仏信仰の上………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年04月14日
[ジャンル]歴史

アメリカ 「帝国」の中の反帝国主義―トランスナショナルな視点からの米国史 [編著]イアン・ティレル、ジェイ・セクストン

アメリカ 「帝国」の中の反帝国主義―トランスナショナルな視点からの米国史 [編著]イアン・ティレル、ジェイ・セクストン

■自国は例外、強烈な歴史認識  「われわれは帝国を求めない。帝国だったこともない」。イラク戦争時のラムズフェルド米国防長官の言葉である。世界随一の軍事大国が帝国ではない。疑問も湧くが、このような認識は米国では珍しくない………[もっと読む]

[評者]西崎文子(東京大学教授(アメリカ政治外交史))
[掲載]2018年04月07日
[ジャンル]歴史

聖書の成り立ちを語る都市―フェニキアからローマまで [著]ロバート・R・カーギル

聖書の成り立ちを語る都市―フェニキアからローマまで [著]ロバート・R・カーギル

■正典化の歴史を旅する啓蒙書  世界で一番読まれている本はおそらく聖書だろう。本書は、古代オリエント世界で栄えた都市を旅しながら、歴史が聖書にどのような影響を与えたかを記した一般向けの啓蒙(けいもう)書である。少しでも………[もっと読む]

[評者]出口治明(立命館アジア太平洋大学学長)
[掲載]2018年04月07日
[ジャンル]歴史

満州天理村「生琉里」の記憶―天理教と七三一部隊 [著]エィミー・ツジモト

満州天理村「生琉里」の記憶―天理教と七三一部隊 [著]エィミー・ツジモト

■証言が問いかける、宗教と個人  奈良の天理市に拠点を持つ天理教は戦前、旧満州に開拓団を送り込んだ。他の開拓団でもよく聞くように、満州人の家屋と畑をわずかな金で手放させ、そこに天理教の人々が移り住んだ。その村と日本軍の………[もっと読む]

[評者]寺尾紗穂(音楽家・エッセイスト)
[掲載]2018年04月07日
[ジャンル]歴史

ケルトの想像力―歴史・神話・芸術 [著]鶴岡真弓

ケルトの想像力―歴史・神話・芸術 [著]鶴岡真弓

■渦巻模様にみる世界の生命循環  ヨーロッパには、キリスト教が広まる以前にケルトの文明文化があった。その伝統は、アイルランドやイギリスのウェールズ、フランスのブルターニュ地方などにいまも伝わっている。本書は、四十年にわ………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2018年03月25日
[ジャンル]歴史

縄文人に相談だ [著]望月昭秀

縄文人に相談だ [著]望月昭秀

 質問 この本の書評、何を書けばいいんでしょう。  回答 何だっていいじゃないですか。まあ、現代人の悩みに縄文人が答える本ですよね。あとほら、だらしなし子さん(24歳編集)の質問で「きちんとした生活をするよう彼氏が口うる………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(立正大教授)
[掲載]2018年03月25日
[ジャンル]歴史 文芸

B.C.1177―古代グローバル文明の崩壊 [著]エリック・H・クライン

B.C.1177―古代グローバル文明の崩壊 [著]エリック・H・クライン

■突然の文明崩壊、犯人は誰か?  誰が青銅器文明を殺したのか?  あまりにも突然であった。エーゲ海にきらめいたミュケナイ文明が、トルコの大地に咲いたヒッタイト文明が、母なるナイルのエジプト新王国が、キプロス・アッシリア………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2018年03月18日
[ジャンル]歴史

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