政治

核戦争の瀬戸際で [著]ウィリアム・J・ペリー

核戦争の瀬戸際で [著]ウィリアム・J・ペリー

■対話と抑止を両立させる意義  まるで、けんかにはやる子どもたちを諭す老教師の光景だった。90年代末、米議会で北朝鮮政策を語ったウィリアム・ペリー氏の姿を私は今も思いだす。  脅しに屈するのか。なぜ敵と対話するのか。い………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2018年02月18日
[ジャンル]政治

ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた [著]高橋源一郎

ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた [著]高橋源一郎

 そろそろ春休みだ。この本は、夏休みに「くに」をつくることになった、ぼくとはちがう学校にかようランちゃんという小学生の考えが書かれている本だ。ぶんしょうも、ぼくが書くのとおなじくらいのレベルでわかりやすい。ランちゃんとそ………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2018年02月18日
[ジャンル]政治

議院内閣制―変貌する英国モデル [著]高安健将

議院内閣制―変貌する英国モデル [著]高安健将

■日本の政治は「自省の材料」に  小選挙区比例代表並立制が1994年の政治改革によって導入されてから20年以上が経った。この制度は英国のように二大政党制と政権交代を導くはずとされたが、日本では「一強多弱」の状態が続いて………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2018年02月11日
[ジャンル]政治

核兵器と原発―日本が抱える「核」のジレンマ [著]鈴木達治郎

核兵器と原発―日本が抱える「核」のジレンマ [著]鈴木達治郎

 日本は〈核〉とは深い関係にある。世界唯一の被爆国。第五福竜丸事件。そして福島原発事故。一方で核兵器禁止条約には不参加、原発を減らす気配もなく、プルトニウム処理の見通しも立たない。これら、〈核〉をめぐって矛盾だらけの日本………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2018年02月11日
[ジャンル]政治

戦争調査会―幻の政府文書を読み解く [著]井上寿一

戦争調査会―幻の政府文書を読み解く [著]井上寿一

■資料に語らしめる敗戦の原因  日本はなぜ対米英蘭戦争に突入したのか、国策はいつどの段階で誤ったのか。太平洋戦争の敗戦後、東久邇宮内閣に続いて首相に就任した幣原喜重郎は、自らの内閣でこの解明を行うことが歴史的使命だと考………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]歴史 政治

代表の概念 [著]ハンナ・ピトキン

代表の概念 [著]ハンナ・ピトキン

■指導者を支持する理由問われる  「代表」は、政治学が近年活発に論じているテーマの一つである。  例えば「代表される者」がまず存在して彼らが「代表する者」を選ぶのではなく、逆に代表する者が代表される者を構築する。代表者………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]政治 社会

アメリカ 暴力の世紀―第二次大戦以降の戦争とテロ [著]ジョン・W・ダワー

アメリカ 暴力の世紀―第二次大戦以降の戦争とテロ [著]ジョン・W・ダワー

■怯えと不安が導く準戦争状態  本書は、「アメリカの世紀」の裏面に光を当てる。ヘンリー・ルースが用いたこの表現には、アメリカの経済的・軍事的な覇権だけではなく、その「例外的な美徳」という意味合いもある。例外的な徳と力を………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2018年01月07日
[ジャンル]政治

最後のソ連世代―ブレジネフからペレストロイカまで [著]アレクセイ・ユルチャク

最後のソ連世代―ブレジネフからペレストロイカまで [著]アレクセイ・ユルチャク

■ロックに熱狂した「彼ら」の青春  本書で「最後のソ連世代」とは「ペレストロイカ時に大学入学年齢から三十代だった人」を指す。停滞を代名詞とするブレジネフ時代の落とし子と言ってもいい。だが、ソ連全体でかれらが占める割合は………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年12月17日
[ジャンル]政治 アート・ファッション・芸能

日銀と政治―暗闘の20年史 [著]鯨岡仁

日銀と政治―暗闘の20年史 [著]鯨岡仁

■金融政策を歴史的な視座で問う  本書は、1998年の日銀法改正から、現在のアベノミクス下の超金融緩和策に至る政治と日銀の関係の「舞台裏」を、緻密(ちみつ)な取材を基に記述したものである。  安倍晋三首相が、小泉政権の………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年12月10日
[ジャンル]政治 経済

熱帯雨林コネクション―マレーシア木材マフィアを追って [著]ルーカス・シュトラウマン

熱帯雨林コネクション―マレーシア木材マフィアを追って [著]ルーカス・シュトラウマン

■賄賂と乱伐、悪魔からの贈り物  ——楽園があった。名はサラワク。ボルネオ島北西部の豊かな森で、人びとはサゴヤシの樹(き)からデンプンを採り、吹き矢で鳥を狩って暮らしていた。  楽園のほとりに悪魔が生まれた。名はタイブ………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年12月03日
[ジャンル]政治

憲法と世論―戦後日本人は憲法とどう向き合ってきたのか [著]境家史郎

憲法と世論―戦後日本人は憲法とどう向き合ってきたのか [著]境家史郎

■改憲望む有権者、データで分析  先月行われた総選挙の結果、与党をはじめ改憲勢力が議席の圧倒的多数を占めるようになり、改憲の発議も現実味を増してきた。  本書は、戦後に行われた憲法に関する世論調査の集計結果を網羅的に収………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年11月12日
[ジャンル]政治

政治経済の生態学―スウェーデン・日本・米国の進化と適応 [著]スヴェン・スタインモ

政治経済の生態学―スウェーデン・日本・米国の進化と適応 [著]スヴェン・スタインモ

■高福祉で高競争力、両立の秘密  グローバル化で福祉国家の維持は困難になるとされてきた。だが、この仮説は現実には妥当しないと本書は結論づける。スウェーデンは、その典型だ。この国の政府支出の対GDP比は50%を超える(日………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年11月05日
[ジャンル]政治 経済

大人のための社会科―未来を語るために [著]井手英策・宇野重規・坂井豊貴・松沢裕作

大人のための社会科―未来を語るために [著]井手英策・宇野重規・坂井豊貴・松沢裕作

■「どこかおかしい」を解き明かす  「現代社会の基礎知識を教えてくれる本かな」  「そう思っちゃうよね。表紙しか見てないだろ」  「いや、目次もちょっとは見たさ。第1章は『GDP』。ちゃんとは分かってないから、教えても………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]政治 社会

戦争の大問題―それでも戦争を選ぶのか。 [著]丹羽宇一郎

戦争の大問題―それでも戦争を選ぶのか。 [著]丹羽宇一郎

■歴史を知らずに大人になる不幸  一冊の書はときに生命体になりうる。本書はまさにそうだ。  伊藤忠商事名誉理事、元中国大使、日中友好協会会長、それに幾つかの大学で教鞭(きょうべん)をとる。著者はいわば日本を動かす指導層………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]政治

国家がなぜ家族に干渉するのか―法案・政策の背後にあるもの [編著]本田由紀・伊藤公雄

国家がなぜ家族に干渉するのか―法案・政策の背後にあるもの [編著]本田由紀・伊藤公雄

■生き方断念せずにすむ保障こそ  近代の国家は家族に深く関与してきた。そのことにいまも変わりなく、大多数の国家は異性愛カップルにのみ婚姻資格を与えているし、少子化対策は最重要の政策課題とされている。  本書は、本年1月………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]政治

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る