政治

憲法と世論―戦後日本人は憲法とどう向き合ってきたのか [著]境家史郎

憲法と世論―戦後日本人は憲法とどう向き合ってきたのか [著]境家史郎

■改憲望む有権者、データで分析  先月行われた総選挙の結果、与党をはじめ改憲勢力が議席の圧倒的多数を占めるようになり、改憲の発議も現実味を増してきた。  本書は、戦後に行われた憲法に関する世論調査の集計結果を網羅的に収………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年11月12日
[ジャンル]政治

政治経済の生態学―スウェーデン・日本・米国の進化と適応 [著]スヴェン・スタインモ

政治経済の生態学―スウェーデン・日本・米国の進化と適応 [著]スヴェン・スタインモ

■高福祉で高競争力、両立の秘密  グローバル化で福祉国家の維持は困難になるとされてきた。だが、この仮説は現実には妥当しないと本書は結論づける。スウェーデンは、その典型だ。この国の政府支出の対GDP比は50%を超える(日………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年11月05日
[ジャンル]政治 経済

大人のための社会科―未来を語るために [著]井手英策・宇野重規・坂井豊貴・松沢裕作

大人のための社会科―未来を語るために [著]井手英策・宇野重規・坂井豊貴・松沢裕作

■「どこかおかしい」を解き明かす  「現代社会の基礎知識を教えてくれる本かな」  「そう思っちゃうよね。表紙しか見てないだろ」  「いや、目次もちょっとは見たさ。第1章は『GDP』。ちゃんとは分かってないから、教えても………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]政治 社会

戦争の大問題―それでも戦争を選ぶのか。 [著]丹羽宇一郎

戦争の大問題―それでも戦争を選ぶのか。 [著]丹羽宇一郎

■歴史を知らずに大人になる不幸  一冊の書はときに生命体になりうる。本書はまさにそうだ。  伊藤忠商事名誉理事、元中国大使、日中友好協会会長、それに幾つかの大学で教鞭(きょうべん)をとる。著者はいわば日本を動かす指導層………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年10月29日
[ジャンル]政治

国家がなぜ家族に干渉するのか―法案・政策の背後にあるもの [編著]本田由紀・伊藤公雄

国家がなぜ家族に干渉するのか―法案・政策の背後にあるもの [編著]本田由紀・伊藤公雄

■生き方断念せずにすむ保障こそ  近代の国家は家族に深く関与してきた。そのことにいまも変わりなく、大多数の国家は異性愛カップルにのみ婚姻資格を与えているし、少子化対策は最重要の政策課題とされている。  本書は、本年1月………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年10月22日
[ジャンル]政治

『写真週報』とその時代(上・下) [編著]玉井清

『写真週報』とその時代(上・下) [編著]玉井清

■国のプロパガンダ多角的に分析  平時と戦時、その違いは何か。価値観、倫理観の逆転現象である。友好が憎悪に変わることであり、そのようなシステムを戦時指導者がつくりあげることである。その手法のひとつが、国民に向けての、写………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年10月08日
[ジャンル]歴史 政治

乱流のホワイトハウス―トランプvs.オバマ [著]尾形聡彦

乱流のホワイトハウス―トランプvs.オバマ [著]尾形聡彦

■対極の政権運営、中枢から活写  本書は、米主要メディアとともにホワイトハウス中枢に入り込むことのできた著者が、「大統領の下す決断とは何か」を徹底的に追った、迫真の書だ。  どこの国でも、公式発表された最高権力者の決定………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年09月24日
[ジャンル]政治

平成の天皇制とは何か―制度と個人のはざまで [編]吉田裕・瀬畑源・河西秀哉/生前退位―天皇制廃止―共和制日本へ [編]堀内哲

平成の天皇制とは何か―制度と個人のはざまで [編]吉田裕・瀬畑源・河西秀哉/生前退位―天皇制廃止―共和制日本へ [編]堀内哲

■「おことば」契機、違う角度から  退位をにじませた現天皇の「おことば」発表から1年がたった。一般人だけでなく少なからぬ学者も退位を支持し、「おことば」を評価するなか、いささか異なる角度から天皇制を考察した2冊の本が出………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2017年09月03日
[ジャンル]政治 社会

分解するイギリス―民主主義モデルの漂流 [著]近藤康史

分解するイギリス―民主主義モデルの漂流 [著]近藤康史

■「多数決型」の無理が生んだ混沌  イギリスのEU(欧州連合)離脱を巡る議論は依然としてカオス(混沌〈こんとん〉)の中にある。今月15日、英政府は離脱後の税関での混乱を回避する案を発表したが、EU議会幹部は「ファンタジ………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年08月20日
[ジャンル]政治 社会

「大衆」と「市民」の戦後思想-藤田省三と松下圭一 [著]趙星銀

「大衆」と「市民」の戦後思想-藤田省三と松下圭一 [著]趙星銀

■社会の民主的成熟に向けて議論  藤田省三と松下圭一は、戦後間もなく丸山眞男のもとで学び、1950年代後半から80年代にかけて民主主義をめぐる議論をリードした。「天皇制社会」や「安楽への全体主義」、「市民自治」や「シビ………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]政治 社会

歴史の逆襲-21世紀の覇権、経済格差、大量移民、地政学の構図 [著]ジェニファー・ウェルシュ

歴史の逆襲-21世紀の覇権、経済格差、大量移民、地政学の構図 [著]ジェニファー・ウェルシュ

■市民の奮起で不平等の是正を  ポスト冷戦の現代史は、「民主主義」の激しい盛衰の物語といっていい。  冷戦の終結と共に、社会理念の進化も終わった——そんな言説が、かつて米欧で脚光を浴びた。  『歴史の終わり』。米国の歴………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]歴史 政治

樹木たちの知られざる生活―森林管理官が聴いた森の声 [著]ペーター・ヴォールレーベン/森林業―ドイツの森と日本林業 [著]村尾行一

樹木たちの知られざる生活―森林管理官が聴いた森の声 [著]ペーター・ヴォールレーベン/森林業―ドイツの森と日本林業 [著]村尾行一

■適材適所へ生態学的健康維持を  木や森は、人間にとってどこか理解しがたい存在だ。ところが『樹木たちの知られざる生活』を読むと、木にも私たちとよく似た「生活」があることに気づく。その特性が最大限に発揮される環境が「森」………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年07月30日
[ジャンル]政治 科学・生物 社会

隷属なき道―AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働 [著]ルトガー・ブレグマン

隷属なき道―AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働 [著]ルトガー・ブレグマン

■自由に使える金が給付されたら  もし政府が国民に無条件で一律に生活に必要な資金を支給し続ける制度を開始したら、あなたは今後も働き続けるだろうか?  そういった制度をベーシックインカムと呼ぶ。既存の生活保護、失業対策、………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年07月30日
[ジャンル]政治 経済 社会

熟議民主主義の困難―その乗り越え方の政治理論的考察 [著]田村哲樹

熟議民主主義の困難―その乗り越え方の政治理論的考察 [著]田村哲樹

 先の国会では熟議が公然と蔑(ないがし)ろにされたが、市民社会ではどうだろうか。本書は、熟議の場が、議会や市民参加のフォーラムだけではなく多層的に存在することを強調する。熟議は家族や職場でも行われるし、自由民主主義の内部………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年07月09日
[ジャンル]政治

自民党―「一強」の実像 [著]中北浩爾

自民党―「一強」の実像 [著]中北浩爾

 いま自民党は、「安倍一強」の党内権威主義の傾向が著しく、党内からの異論は聞こえてこない。なぜそうなったかを理解する上でも本書の周到な分析は有益である。  1994年の政治改革、とりわけ小選挙区制の導入と政治資金規制の強………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年06月18日
[ジャンル]政治

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