経済

復興の空間経済学―人口減少時代の地域再生 [著]藤田昌久、浜口伸明、亀山嘉大

復興の空間経済学―人口減少時代の地域再生 [著]藤田昌久、浜口伸明、亀山嘉大

■人や産業の集積・分散で考える  「津浪(つなみ)後の復興は目覚ましく、たちどころに失われた戸数、人口の満たされてしまう状態にある」  本書の導入部には、こんな引用がある。1933年に起きた昭和三陸地震の10年後に、地………[もっと読む]

[評者]石川尚文(本社論説委員)
[掲載]2018年04月14日
[ジャンル]経済

経済史―いまを知り、未来を生きるために [著]小野塚知二

経済史―いまを知り、未来を生きるために [著]小野塚知二

■地層に残る「過去の痕跡」たどる  経済がよくわからない。だから人は経済学のテキストブックをひもとく。あるいはエコノミストの現状分析に手がかりを求める。  しかし現代の経済を理解する一助として、その由緒来歴を知るという………[もっと読む]

[評者]間宮陽介(青山学院大学特任教授(社会経済学))
[掲載]2018年04月07日
[ジャンル]経済

3つのゼロの世界―貧困0・失業0・CO2排出0の新たな経済 [著]ムハマド・ユヌス

3つのゼロの世界―貧困0・失業0・CO2排出0の新たな経済 [著]ムハマド・ユヌス

■人類の問題を「無私の心」で解く  2008年の世界金融危機勃発以降、先進国の中央銀行は市場に大量のマネーを注入してきた。10年後の現在、世界経済は好調さを取り戻している。  しかしこれは、超金融緩和策が生んだ新たな資………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2018年03月25日
[ジャンル]経済

ドーナツ経済学が世界を救う―人類と地球のためのパラダイムシフト [著]ケイト・ラワース

ドーナツ経済学が世界を救う―人類と地球のためのパラダイムシフト [著]ケイト・ラワース

■二つの円が挟む持続可能な領域  金融危機、貧富の格差、気候変動問題……。様々な社会問題をどう理解し、解決すべきか。その答えを求めて経済学部に入ってきた学生は、かなり面食らうかもしれない。抽象的な理論、数式、統計……。………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2018年03月18日
[ジャンル]経済

ウェルス・マネジャー―富裕層の金庫番 [著]ブルック・ハリントン

ウェルス・マネジャー―富裕層の金庫番 [著]ブルック・ハリントン

■税払わないため、国家との闘争  本書は、著者がなんと2年間を費やして研修プログラムに参加し、「内部者」になり切ってウェルス・マネジャー(WM)という、うかがい知れぬ職能集団の調査を遂行した成果だ。さもなくば彼らに警戒………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2018年03月11日
[ジャンル]経済 社会

絶滅危惧種ビジネス―量産される高級観賞魚「アロワナ」の闇 [著]エミリー・ボイト

絶滅危惧種ビジネス―量産される高級観賞魚「アロワナ」の闇 [著]エミリー・ボイト

 約3千万円で取引されたこともある世界一高価な観賞魚アジアアロワナ。中国などの富裕層に人気は高まる一方で、なぜそれほど人を引きつけるのかと興味を抱いた米国人ジャーナリストが3年半かけて、アロワナが生息する奥地、養殖ビジネ………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2018年02月25日
[ジャンル]経済

アカウンタビリティから経営倫理へ―経済を超えるために [著]國部克彦

アカウンタビリティから経営倫理へ―経済を超えるために [著]國部克彦

■人間中心へ、会計で世界変える  「会計で、世界を変えることは可能か」。これが、本書の投げかける問いだ。会計といえば、単なる数字の羅列ではないのか。読者はそう思われるかもしれない。しかし会計のもつ可能性は、実に深遠なも………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2018年02月11日
[ジャンル]経済

AIが変えるクルマの未来―自動車産業への警鐘と期待 [著]中村吉明/モビリティー進化論―自動運転と交通サービス、変えるのは誰か [著]アーサー・ディ・リトル・ジャパン

AIが変えるクルマの未来―自動車産業への警鐘と期待 [著]中村吉明/モビリティー進化論―自動運転と交通サービス、変えるのは誰か [著]アーサー・ディ・リトル・ジャパン

■技術の進展受け貴重な問題提起  自動運転、電気自動車、シェアリング(共有)サービス等、自動車業界は大変革期にある。海外に行くとそれを前提とした自由闊達(かったつ)な議論を多々耳にする。  例えば、米国の大都市近郊のあ………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2018年02月11日
[ジャンル]経済

文化資本―クリエイティブ・ブリテンの盛衰 [著]ロバート・ヒューイソン

文化資本―クリエイティブ・ブリテンの盛衰 [著]ロバート・ヒューイソン

■五輪へ向かう政策、混乱の果て  初めて読むのに、なぜだか既視感を禁じえなかった。クール・ブリタニア、オリンピック招致、オリンピアード、アーツ・カウンシル、そしてレガシー。そう、本書は、1997年にイギリスでブレア政権………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2018年01月14日
[ジャンル]経済

経済成長の日本史―古代から近世の超長期GDP推計 730−1874 [著]高島正憲

経済成長の日本史―古代から近世の超長期GDP推計 730−1874 [著]高島正憲

■大丈夫ですよ、ぼちぼちで  次のかた、どうぞ。  おや日本さん、今日はどうされました? どうにもやる気が出てこない。それは困りましたね。えーと、日本さんのカルテを見てみましょうか。  こちら、日本さんがまだ幼かった奈………[もっと読む]

[評者]山室恭子(東工大教授)
[掲載]2017年12月10日
[ジャンル]経済

日銀と政治―暗闘の20年史 [著]鯨岡仁

日銀と政治―暗闘の20年史 [著]鯨岡仁

■金融政策を歴史的な視座で問う  本書は、1998年の日銀法改正から、現在のアベノミクス下の超金融緩和策に至る政治と日銀の関係の「舞台裏」を、緻密(ちみつ)な取材を基に記述したものである。  安倍晋三首相が、小泉政権の………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年12月10日
[ジャンル]政治 経済

異次元緩和の終焉―金融緩和政策からの出口はあるのか [著]野口悠紀雄

異次元緩和の終焉―金融緩和政策からの出口はあるのか [著]野口悠紀雄

■噴火の時待つ巨額損失のマグマ  本書は、日銀の量的緩和政策になお期待をかけるすべての関係者への警告だ。量的緩和政策が経済を何とか持たせているように見えている間にも、矛盾はマグマのように溜(た)まり、噴火の時を待ってい………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年12月03日
[ジャンル]経済

ダーティ・シークレット―タックス・ヘイブンが経済を破壊する [著]リチャード・マーフィー

ダーティ・シークレット―タックス・ヘイブンが経済を破壊する [著]リチャード・マーフィー

■低税率より秘匿性が問題の本質  本書はタックス・ヘイブンを、「低税率国」としてよりも「守秘法域」と見るべきだと主張する。たしかに税率の低さは問題だが、租税回避が可能なのは、「パナマ文書」や「パラダイス文書」が暴いたよ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年11月19日
[ジャンル]経済

消費大陸アジア―巨大市場を読みとく [著]川端基夫

消費大陸アジア―巨大市場を読みとく [著]川端基夫

■日本企業の苦闘・成功例を分析  アジアからの観光客でごった返す大阪の黒門市場を先日覗(のぞ)いてみた。彼らの購買力は凄(すさ)まじく、3千〜5千円の寿司(すし)パックが信じられない勢いで売れていた。  他方で国内の消………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年11月12日
[ジャンル]経済

政治経済の生態学―スウェーデン・日本・米国の進化と適応 [著]スヴェン・スタインモ

政治経済の生態学―スウェーデン・日本・米国の進化と適応 [著]スヴェン・スタインモ

■高福祉で高競争力、両立の秘密  グローバル化で福祉国家の維持は困難になるとされてきた。だが、この仮説は現実には妥当しないと本書は結論づける。スウェーデンは、その典型だ。この国の政府支出の対GDP比は50%を超える(日………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年11月05日
[ジャンル]政治 経済

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