アート・ファッション・芸能

名画の中の料理 [著]メアリー・アン・カウズ

名画の中の料理 [著]メアリー・アン・カウズ

■読む「フルコース」をどうぞ  本を読むのは料理を食べることとおんなじなのだ。たんに栄養をとるために料理を食べる人もいる。しかし、やはり料理は味わうべきものだ。ゆっくりと、ゆったりと、その一皿を味わう。ああ、そんな本の………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

すごい廃炉―福島第1原発・工事秘録〈2011〜17年〉 [写]篠山紀信 [文]木村駿

すごい廃炉―福島第1原発・工事秘録〈2011〜17年〉 [写]篠山紀信 [文]木村駿

■何も生産しない技術を競い合う  震災後、福島第一原発の視察で構内に入った。緊張して臨んだが、すでに防護服が必要ない場所も多いと聞いて驚いた。「フェーシング」(表面遮水)を始めとする作業が進んだ成果らしい。  ほかにも………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

『ニッポン国VS泉南石綿村』製作ノート [編]原一男+疾走プロダクション

『ニッポン国VS泉南石綿村』製作ノート [編]原一男+疾走プロダクション

 副題に〈「普通の人」を撮って、おもしろい映画ができるんか?〉とある本書は、タフな表現者を追った「ゆきゆきて、神軍」「全身小説家」で知られる原一男監督が、アスベスト被害に遭った泉南の生活者たちの闘病や裁判闘争の姿をドキュ………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2018年04月21日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

石を聴く―イサム・ノグチの芸術と生涯 [著]ヘイデン・ヘレーラ

石を聴く―イサム・ノグチの芸術と生涯 [著]ヘイデン・ヘレーラ

■孤独を代償に、自由を武器に  イサム・ノグチの凄(すご)さを初めて実感したのは、札幌の郊外にあるモエレ沼公園を訪ねた時のことだった。ノグチはすでに鬼籍に入っていたが、未完ながらその全容は着実に姿を現しつつあった。  ………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2018年04月14日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

トム・ウェイツが語るトム・ウェイツ―アルバム別インタビュー集成 [編]ポール・マー・ジュニア

トム・ウェイツが語るトム・ウェイツ―アルバム別インタビュー集成 [編]ポール・マー・ジュニア

■音楽に向き合う真摯で誠実な姿  悪魔のような声と身ぶりで繊細な歌を紡ぐトム・ウェイツは、とても演劇的なパフォーマーだ。それに惑わされるせいか、取っつきにくいという印象も拭えない。しかし本書を読み進めば、彼の音楽に向き………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2018年03月11日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

「ウルトラセブン」の帰還 [著]白石雅彦

「ウルトラセブン」の帰還 [著]白石雅彦

■試行錯誤繰り返し、時代刻む  学生運動やベトナム反戦運動が高揚しつつあった1967年10月から68年9月にかけて、毎週日曜日に49回放送された子供向けのテレビ番組があった。「ウルトラセブン」である。  いまなお熱狂的………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2018年02月25日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

ギガタウン―漫符図譜 [著]こうの史代

ギガタウン―漫符図譜 [著]こうの史代

 漫符——漫画で様々なことを表現する記号である。額に縦線が何本も引かれていれば青ざめているのであり、頭上に「ガーン」と描かれていれば何かが落っこちたのではなく、ショックを受けたのである。本書はそんな漫符を百以上取り上げて………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2018年02月18日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

セトウツミ 全8巻 [著]此元和津也

セトウツミ 全8巻 [著]此元和津也

■マンガ表現の枠を広げたラスト  男子高校生セトとウツミが河原に腰かけて喋(しゃべ)る。基本、それだけのマンガである。「こないだめっちゃ頭痛かってんやんか」「どれぐらい痛かったん」「これぐらいの 大ハンドモンスターに頭………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2018年02月04日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

鳥獣戯画 [著]磯崎憲一郎

鳥獣戯画 [著]磯崎憲一郎

■絵の具の質感もつ言葉の導き  (イ)(=磯崎)作品はすべて未完だと横尾さん言うけど、僕の小説も未完の連続です。(ヨ)(=横尾)登場人物が突然消えて二度と現れない。(イ)飽きないように飽きないように書いてます。(ヨ)そ………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年12月17日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

最後のソ連世代―ブレジネフからペレストロイカまで [著]アレクセイ・ユルチャク

最後のソ連世代―ブレジネフからペレストロイカまで [著]アレクセイ・ユルチャク

■ロックに熱狂した「彼ら」の青春  本書で「最後のソ連世代」とは「ペレストロイカ時に大学入学年齢から三十代だった人」を指す。停滞を代名詞とするブレジネフ時代の落とし子と言ってもいい。だが、ソ連全体でかれらが占める割合は………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年12月17日
[ジャンル]政治 アート・ファッション・芸能

エッジィな男 ムッシュかまやつ [著]サエキけんぞう、中村俊夫

エッジィな男 ムッシュかまやつ [著]サエキけんぞう、中村俊夫

■B級ミュージシャン貫いた才人  昭和と平成を駆け抜けた「ムッシュ」こと釜萢(かまやつ)弘は今年3月に78歳で他界した。僕にとっては唯一無二の「先輩」ロックミュージシャンであり、日本の芸能界に居座らず、自称「バンドマン………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2017年12月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

我々は 人間 なのか?―デザインと人間をめぐる考古学的覚書き [著]ビアトリス・コロミーナ、マーク・ウィグリー

我々は 人間 なのか?―デザインと人間をめぐる考古学的覚書き [著]ビアトリス・コロミーナ、マーク・ウィグリー

■なめらかさの裏にある非人間性  表紙をめくると、おむつを着けてよたよた歩いている赤ちゃんのCG画像が目に入る。  さて、これは何を表しているのか?  この本のテーマは、《デザイン、とくに近代デザインとは何か?》だ。こ………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2017年12月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 社会

きものとジャポニスム―西洋の眼が見た日本の美意識 [著]深井晃子 舞台の上のジャポニスム―演じられた幻想の〈日本女性〉 [著]馬渕明子

きものとジャポニスム―西洋の眼が見た日本の美意識 [著]深井晃子 舞台の上のジャポニスム―演じられた幻想の〈日本女性〉 [著]馬渕明子

■欧州でブーム「日本趣味」の功罪  ジャポニスム。19世紀後半〜20世紀初頭のヨーロッパで流行した「日本趣味」のことである。日本の浮世絵が印象派などの西洋絵画に大きな影響を与えたのは有名な話だけれど、じゃあ美術以外の分………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子 (文芸評論家)
[掲載]2017年11月26日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

高倉健―七つの顔を隠し続けた男 [著]森功

高倉健―七つの顔を隠し続けた男 [著]森功

■虚像と実像が刺し違える危うさ  「健さん」の愛称で親しまれた高倉健が逝って3回目の命日(11月10日)が5日後にやってくる。  1960年代の東映任侠(にんきょう)映画の「日本侠客伝」第一作から遺作「あなたへ」までの………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年11月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

都市は人なり―Sukurappu ando Birudoプロジェクト 全記録 [著]Chim↑Pom

都市は人なり―Sukurappu ando Birudoプロジェクト 全記録 [著]Chim↑Pom

■野生で切り拓く冒険的なアート  昨今、美術館での展示を巡る表現規制が目立つ。冒険的な企画の実現は次第に難しくなりつつある。アートが自然や都市の渦中に飛び出し、芸術祭と同化していく傾向には、そんな苦しい背景もあるように………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年11月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 社会

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