アート・ファッション・芸能

ある日の彫刻家―それぞれの時 [著]酒井忠康

ある日の彫刻家―それぞれの時 [著]酒井忠康

■思索へ、胸ときめく言葉と物語  芸術家は朝、目覚めと同時に「さて、今日は何をつくろう?」と思案するが、職人は昨日も今日も明日も作るものが決まっている。佐藤忠良は「同じ作品をつくる」職人を自認するが、彼はそれを警戒して………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年07月23日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

アール・ブリュット―野生芸術の真髄 [著]ミシェル・テヴォー

アール・ブリュット―野生芸術の真髄 [著]ミシェル・テヴォー

■抵抗と闘争を続ける表現者  本書は、日本でもこのところ頻繁に見掛けるようになったアール・ブリュットをめぐる古典的な一冊。フランスの画家ジャン・デュビュッフェが、それまでの体制順応的な美術に飽き足りず、1945年に着想………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年07月09日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

うき世と浮世絵 [著]内藤正人

うき世と浮世絵 [著]内藤正人

■江戸と現代のサブカルをつなぐ  アニメなどの原作となっている挿絵入りの小説は現在「ライトノベル」と呼ばれ、文学賞を争うような小説群と区別されている。そしてライトノベルを書いている人たちのなかには、自分のことを「ライト………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2017年07月02日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

無くならない―アートとデザインの間 [著]佐藤直樹

無くならない―アートとデザインの間 [著]佐藤直樹

■肩書が無いところに「力」の源  著者は「アートディレクター」として20年以上仕事をしてきた。しかし、もうそんな肩書はやめようと言う。とはいえ、仕事をやめるわけではない。  仕事は続けつつも、新たに絵を描き始める。「な………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年07月02日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

研辰の系譜―道化と悪党のあいだ [著]出口逸平

研辰の系譜―道化と悪党のあいだ [著]出口逸平

■世につれ変わる“無責任男”の像 【読む前に】 「研辰」って「けんたつ」と読むのかと思ったら「とぎたつ」だった。そんな私でも最高に楽しく読めた。  「研辰」というのは研屋(とぎや)の辰次という歌舞伎に出てくるキャラクタ………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2017年06月18日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし [著]アンディ・ウォーホル

アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし [著]アンディ・ウォーホル

■アートってなんだと思う?  ボクはアンディ・ウォーホル。芸術家になるために前歴のイラストレーターを闇に葬って、見事芸術家になりすまして大成功した。ところが芸術家としての名声を手に、評価が決定的になった頃、かつての隠蔽………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年06月18日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能

おもちゃ絵芳藤 [著]谷津矢車

おもちゃ絵芳藤 [著]谷津矢車

■一途な絵師がたどり着いた境地  谷津矢車は、27歳だった2013年に、若き日の狩野永徳を描く『洛中洛外画狂伝』でデビューした。その後の活躍は凄(すさ)まじく、『しゃらくせえ鼠小僧伝』『信長さまはもういない』など、戦国………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2017年06月11日
[ジャンル]歴史 人文 アート・ファッション・芸能

リアル(写実)のゆくえ―高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの [企画・監修]土方明司、江尻潔

リアル(写実)のゆくえ―高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの [企画・監修]土方明司、江尻潔

■ねちっこさの根底に日本風土が  日本画に対して洋画という西洋風の手法による絵画ジャンルがある。本書には洋画の写実表現によるリアリズムの系譜の画家、「物狂い」と呼ばれた高橋由一を始め、岸田劉生から現代に至る52人の写実………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

絵画の歴史―洞窟壁画からiPadまで [著]デイヴィッド・ホックニー、マーティン・ゲイフォード

絵画の歴史―洞窟壁画からiPadまで [著]デイヴィッド・ホックニー、マーティン・ゲイフォード

■画像の進歩から人の心に迫る  これほど画像が日常にあふれている時代もない。人は自分がどこにいるのか、誰と一緒か、これから何を食べようとしているかを刻々と撮影し、ソーシャルメディアを通じ、たった今この時も公開し続けてい………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年05月21日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

写真民俗学―東西の神々 [著]芳賀日出男

写真民俗学―東西の神々 [著]芳賀日出男

 日本と世界を渡り歩き、神と祭礼を撮り続けた写真家芳賀日出男。  彼の集大成ともいえるこの本には、400点以上に及ぶ世界の多様な習俗が収録されている。南洋の仮面や西欧の巨人、獅子踊りに火祭り、サンタクロースなど。その見た………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年05月21日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

巴水の日本憧憬 [画]川瀬巴水 [文]林望

巴水の日本憧憬 [画]川瀬巴水 [文]林望

■暗い旅情を誘う夜景に魅せられ  夜の帳(とばり)が下りる頃の巴水(はすい)のザワザワさせる夜景に魅せられてきた。黒澤明の時代劇のオープンセットの宿場町、からっ風の代わりに雨、雨上がりの空に月、川面に映る家の灯(あか)………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年05月14日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

オレたちのプロ野球ニュース-野球報道に革命を起こした者たち [著]長谷川晶一

オレたちのプロ野球ニュース-野球報道に革命を起こした者たち [著]長谷川晶一

■「語りの文化」本気で作った情熱  本も面白いが、それを読んだ人の感想も面白い。テレビも面白いが、昨日の番組はああだったと語らう「テレビ語り」も面白い。野球も面白いが、あの一球がどうだとかと語らう「野球語り」も面白い。………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2017年04月30日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

ルネ・マグリット-国家を背負わされた画家 [著]利根川由奈

ルネ・マグリット-国家を背負わされた画家 [著]利根川由奈

■“象徴”は、民族性を嫌悪した  パイプの絵を描いて「これはパイプではない」と言うマグリットはベルギー人だが、作風からはベルギーの民族性は全く感じられない。同国のボスの絵は民族的幻想的だがマグリットは「私は現実の世界に………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年04月30日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

自然史 [著]露口啓二

自然史 [著]露口啓二

■非情の眼で切り取る風景写真    最初、書評委員会の場に提示された本書を手にとり、何げなくパラパラと頁(ページ)を繰っていた。そのうち、不思議な感覚に襲われ始めたことに気づいた。老齢である自分の肉体の変化を、この風景………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年04月16日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

芸術の言語 [著]ネルソン・グッドマン

芸術の言語 [著]ネルソン・グッドマン

■美学と科学の距離を縮める試み    20世紀の英米を中心とする美学の世界に本書が与えた影響には、衝撃的なものがあった。なにせ、序論から「美学の文献の大半に共通する諸見解を片っ端から否定する」とある。しかも、否定される………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年04月09日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

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